つむぎの毎日の宿題に国語の教科書の音読がある。
ワタシが小学生だった頃と比べて教科書に載ってある内容にどれだけ違いがあるかなんて記憶にないから新鮮な気持ちで音読を聞いている時もあれば
『くじらぐも』
『スーホの白い馬』
『スイミー』
などのように細かい内容までは覚えてないくても
『懐かしいな〜』と思いながら聞いている作品もある。
小学3年生の2学期
数日前から始まったこの作品もそのひとつ。
ワタシが小学3年生ぶりに聞いた『ちいちゃんのかげおくり』
正直ワタシの記憶にある『ちいちゃんのかげおくり』はこの『かげおくり』という遊びが楽しいということだけだった。
話しの内容や授業の様子は全く思い出せないけど
先生が実際に校庭で『かげおくり』をさせてくれた経験ははっきりと覚えている。
『お〜っ!!』と言いながら青空に映るクラスメイトの白い影を見た。
そのくらいの『楽しい』という記憶で今回の音読の宿題を聞いてしまったから…
感情が反対側にあった分久しぶりに聞いた『ちいちゃんのかげおくり』はむちゃくちゃ悲しかった。
当時は戦争だったりとこの悲しい部分がまだ理解できてなかったんだろうな。
『火垂るの墓』もそうだけど
そういった歴史を理解した上に『親』という感情が乗っかるといういった作品はとてもツラい。
つむぎは書いてある通り読んでいるだけだろうけど
『かあちゃん…とうちゃん…』と言うたびに聞いているこっちは胸がギュッとなる。
『我が子くらいの子たちがこうやって必死に過ごした時代があったんだよな』と思うと何とも言えない。
戦争経験者の方が減ってきている中この時代を伝える大切な話し。
つむぎが今この作品を学んで何を感じて将来的に何を記憶しているかは分からないけど
今度晴れた日に一緒に『かげおくり』をしてみよう。
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