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子育て

継続は力なりでも時々困る。

『毎日コツコツと何かを続けるという事は、慣れない事が習慣化し、力に変わり、それが自信に繋がる』

といった様な、いい言葉はたくさん目や耳にするが、時としていい事ばかりではないという事を、ワタシは今実感している。

やり始めたのはいいが、どこでストップすればいいのか分からない。

もはやそれをストップさせるブレーキは、とうの昔に”壊されている”ような気もする。

それは、【仕事帰りの駄菓子のお土産】

値段にすれば10円〜30円ほどのちょっとしたお土産。

最初は、時々ワタシの買い物がある時だけ「ついで」に買ってきていた。

その度に大喜びしてくれる様子が嬉しくて、買い物があれば「お土産」を買って渡していたのだが、いつからか買い物が何もなく手ぶらで帰ると、真っ先に「あれ?お土産は?」と言われる様になっていった。

人間の脳は不思議なもんで、別に手ぶらで家に帰るなんて当たり前の事なのに、その度に「あれ?」と言われ続けると「あれ?手ぶらのワタシがおかしいのか?」と、変な思考回路へ。

段々と手ぶらで帰るのが気まずくなり、今では「お土産」を買って帰るのが日常に。

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仕事場から家までの距離は約10キロ。

自転車移動のワタシは約40分自転車漕いだ後、その流れで家の近所にあるスーパーへいつも立ち寄る。

11月も半ばになろうとしているが、やはりこれだけ自転車を漕げばうっすら汗もかくし、息もあがっている。

もしここで買って帰るのがビールだったとしよう。

うっすら汗をかき、ハアハアと息があがった男がビールを握りしめレジに並ぶ。

これは分かる。

ワタシが店員さんなら心の中で「お疲れさま」と」でも言いたくなるだろう。

だが、最近の目的はムスメへの「お土産」という名の駄菓子。

「キティちゃんのマシュマロ」だ。

うっすら汗をかき、ハアハアと息があがった男が「キティちゃんのマシュマロ」をひとつ握りしめレジに並ぶ。

ワタシが店員さんなら心の中で何と思うだろう。

この状況を受け入れる勇気が、ワタシにはなかった。

いつからか、ムスメの駄菓子の「ついで」に、ごまかす様にツマへノンアルコールビールと、ワタシのビールを買って帰るようになっていた。

「ついで」に買っていたものが、見事に逆転していた。

この習慣をストップさせるタイミングを、ワタシは完全に見失っている。

もちろん、今日も「お土産」を買って帰った。

この「キティちゃんのマシュマロ」にも、1粒10円で中にチョコが入っているものと、4粒30円で中にいちごゼリーが入っているものがある。

いつもは10円の方を1つ買って帰るが、先日30円の方を買って帰ると驚くほど喜んでくれた。

ツマ曰く、ワタシがいない時に食べた事があるらしく、そこで大好きになったらしい。

今日はその30円の「お土産」

家に帰り着くなり、いつもの様に買い物袋を物色。

念願の30円マシュマロを発見し、前回同様に大喜び!

つむぎはツマのノンアルコールビールとワタシのビールも袋から取り出し、「後で乾杯しよう!」と大きな声で言った。

つむぎのその言葉は、「後で皆んなで一緒に、買ってきたものを開けよう」

きっとこういう意味だろう。

風呂上がり、冷蔵庫からビールを取り出そうとしたその時点で、ゴミ箱に捨てられたマシュマロの袋が目に入った。

「美味しい!」って言いながら食べる様子をツマミに、ビール飲みたかったな。

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サノパパ
ご覧いただきありがとうございます。 福岡より、ツマとムスメとムスコとワタシの、毎日『予定通りではない』日常を綴っています。子育ての楽しさを共感していただけたら嬉しいです。 長女 : つむぎ 次女 : ひかり 長男 : きよいち - パパはタノシイ -
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