だらだらと過ごした慰安旅行から一夜明け、今日はまさかの「旅疲れ」という本末転倒な疲れを引きずっていた。
「今日は何する?今日も旅館行く?」
眩しいくらいに輝いた笑顔で聞いてくるつむぎの顔を、ワタシは直視出来なかった。
「外は雨やけんママと一緒にお菓子作りしようか?」
目を伏せていたワタシに、ツマの救いの声が聞こえた。
料理をするのが大好きなつむぎは大喜び。
お菓子の材料を買いに行くのと同時に、次はいよいよ来週末に近づいたディズニー旅行に向けて、着て行く洋服を買いに行く事に。
これまでは、『何か欲しけりゃ西松屋』を合言葉に買い物へ出ていたが、先日たまたま入ってみたバースデイの品揃えにも心惹かれ、今回は『ディズニー前はバースデイ』を合言葉に買い物へ出かけた。
到着するなり、つむぎは「まずはおもちゃ」とボソッと言いながら一目散におもちゃ売り場へ向かった。
仕方なしに後ろから付いて行くと、「1個だけ、どれにしようかな〜」と、買う前提で得意顔で腕を組んでいた。
「何も買わんよ」
ツマとワタシの両方に言われ、「ちぇっ」と心の声が聞こえてきそうな表情で、おもちゃ売り場は退散。
去年のディズニー旅行の時、特に意識していなかったけど、ツマもつむぎもワタシも着たいた服が「赤」だった。
するとキャストの方に「親子で赤で揃えて目立ってましたよ」と言われて、お世辞だとしても、ワタシの気持ちは一気に舞い上がっていたのを覚えていたので、色々と見て回るツマに、ワタシは「今年も赤」の一点張り。
ツマ「こっちの色も可愛くない?」
ワタシ「赤」
ツマ「こういった色って赤ちゃんっぽくて可愛いいよね。」
ワタシ「赤」
折れず、ぶれず、流されず、姉妹揃って赤で揃えた可愛い洋服を購入。
よし、ワタシも今度「赤」を買いに行こう。
その後、眠るひかりを先に連れて帰り、ツマとつむぎは改めて買い物へ。
しばらくするとひかりが目を覚ましたから、早めにふたりでゆっくりお風呂に入り、一緒にソファに座ってワタシはハイボールを飲みながら「おかあさんといっしょ」を見て過ごした。
時間が止まったかのような静かなひと時。
いつも元気いっぱいでこっちにも元気をくれるつむぎと対象的に、いつも静かに癒しの効果抜群のひかり。
〈どこに出かけるよりも、こういった時間が一番落ち着くなぁ〉
そんな事を思いながら黄昏ていたのもつかの間、「ただいまー!材料買って来たよー!」
元気のいいつむぎの声でひかりもワタシも背筋がピンと伸びた。
いよいよお菓子作り開始。
何を作るのかなと様子を眺めていると、「パパー、パパにケーキ作るからね」と、また眩しい笑顔のつむぎが、録音して何度も聞き直したくなるような言葉を言ってくれた。
ワタシは嬉しくなり、まだ何も分からないつむぎに、「お菓子はパパにだけ作ってね?」「分かった?」「ね?」「分かった?」と、半強制的にに「うん!」を言わせ、交渉成立。
夕飯後、出来上がったケーキを皆んなで食べた。
「とっても美味しよ。ありがとう。ありがとう。」
これでもかってくらいに、味わって食べた。
最近「4歳の誕生日は可愛い包丁が欲しい」と言ってくるくらい、料理が楽しいらしい。
どんどん女の子になってきた。
どうやら、こらからも楽しみだらけが待っているようだな。
ひかりはもう少し大きくなってからね。
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