今夜は仕事から戻るのが少し遅くなり、帰った時にはつむぎもひかりも既に眠っていた。
「つむは寝る前までパパがいいー!って言いよったよ。」と、ツマに言われた。
ワタシは「そっか。」と、その場は残念そうな素振りを見せて浴室へ向かうと、ニヤけながらシャワーを浴びた。
父親の単純さなんて、こんなもんだ。
子どもや家族の為なら、強くも弱くもなれる。
不思議なくらい単純で、でもきっとそんなもんなんだ。
幼いムスメたちが『今』考えている事まで全て理解できたらどんなに面白いだろうと、そう思う時も多々ある。
まだ本能だけで生きている動物に近いムスメたちの言動を、すっかり大人になり頭で先に考えてしまうようになったワタシたちが理解する事は、本当の意味では無理なのかもしれない。
『何でこんな事を言うのかな?何でそんな事をするのかな?』
少しでもこれを理解する為、親子寄り添って分かり合おうとしていくこの毎日が、家族の絆を少しずつ深めていくんだと思っている。
だが、ムスメの口から放たれる、どの辞書を引いても載っていない言葉の数々を理解するのは簡単な事ではない。
そして、それが笑顔で言われれば言われる程、一体何を言ってるのか理解してあげられない時に感じる責任は重い。
朝、ワタシが保育園までつむぎを送りに行くと「今日はパパ迎えに来る?」と聞いてくる。
これはワタシが迎えに行く時は、保育園から早く帰れる日だからそれを期待しているんだろう。
この言葉の真意は理解出来ている。
問題はここからで、ワタシが「パパはお仕事やけんママが来るよ」と答えると、ここひと月くらいつむぎは決まってこう言い返してくる。
『コンビニでおしっこして、それからビール買って、お仕事しながら飲みなさい』
言った後、何かを期待するかのような表情でいつもワタシを見てくるけど、これに対する正しい答えが未だに分からない。
なぜわざわざコンビニでトイレに行くのかも、なぜ最後は『飲みなさい』と、命令口調なのも、今のワタシには分からない。
知りたい。
今ムスメが考えている事を聞いてみたい。
いつか、「そういう事ね!」と笑って話せる日が来るんだろうか。
笑ってごまかすだけのワタシが、少し申し訳ない。
しかし、いつも思うのは『仕事しながらビール飲みなさい』って言うのは幸せな命令だ。
もしつむぎがこの考えのまま大きくなって、そんな素敵な会社を作ったら、ワタシは履歴書を片手に是非とも尋たい。
いろいろ考えるのは止めて、それに期待する事にしよう。
それか、もう一か八かでビールを飲んでみるかだな。
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