つむぎの時も思っていて、今はご飯を食べるひかりを見ながら思っている事。
「なぜ赤ちゃんは下の前歯2本から生えるのか」
様子を眺めている限り、下の歯を使って食べ物を噛んだりはしていない。
ワタシたちと同じように、口の中でモグモグと噛んでいるように見える。
それなら、絶対的に下の前歯2本から生えるよりも、奥歯から生えた方が食事をしやすいはずだ。
「全然不自由ないですよ?」
そんな雰囲気でモグモグと食べている様子を眺めていると、いつも不思議で笑ってしまう。
そして、つむぎと似て食欲旺盛っていうのがまた面白い。
「いやいや、歯2本しかないやん!」と、いつもツッコミを入れたくなるくらいよく食べる。
勢いよくスプーンに向かって口を開けてくる度に、「誰も取らんけんそんな焦らんくても大丈夫!ゆっくりよく噛んで食べり!」と言うけど、「ん?よく噛んで?」と思ってしまう。
つむぎの時はこの疑問も、成長して歯が生え揃う頃にはすっかり忘れてしまっていたから、今回は忘れないうちに謎解き。
調べてみるとちゃんと理由があった。
どうやら、『噛む』という動作よりも『舌の動きによるアゴの成長』を優先した発達のよう。
舌の動きが活発になれば、アゴが成長し、そうなると口全体の機能がより高まるらしい。
そしてその時に、『舌が前に出過ぎないように止める為の役割を果たすのが下の前歯』という事らしい。
なるほど。
この小さな2本の歯は、まだ食べ物を噛む為ではなく、自由に動かせるようになった舌が出過ぎない為のストッパーなのか。
それを知って、何故だかこの2本がすごく愛おしくなった。
まだお腹の中にいた時から、産婦人科でエコーを見せてもらう度にツマのお腹の中で成長し、まだこんなに小さくてもどんどん人間の姿になっていく様子にすごく神秘的なものを感じた。
今でも、たまにジッとムスメたちの目を見ては、眼球にある血管のひとつでさえも感動をしてしまう。
歯の生える順番にも、理由があった。
人間の体の神秘的さや凄さを、何もないところからムスメたちを育てていく中で改めて感じる。
もっと成長や変化と向き合えば、知らなかった事をたくさん学べるかもしれないと思うと、これからもムスメたちとの日々からますます目が離せないと思った。
これが子育ての面白さだ。
夜仕事から戻ると、パソコンの前にまた落ち葉が置かれていた。
前に拾ってきてくれた時よりも大きな落ち葉。
「パパにこれ持て帰ってきたよ!」
つむぎが元気に説明してくれた。
この気持ちが嬉しい。
「ありがとう」
値札の付いていない宝物が、またひとつ増えた。
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