今日は仕事が遅くまでかかる為、ムスメたちが起きている時間に帰れそうにない。
夜は一緒に過ごす時間を作ってあげられない分、朝その時間を作る事にした。
「少し遅れて行きます」と、ツマに保育園に連絡を入れてもらい、つむぎを散歩に誘った。
「今日は自転車じゃなくて、パパと散歩しながら行ってみようか?」
だらだらとまだ布団に寝転んでいるつむぎは勢いよく起き上がり、「うん!」と元気よく答えてくれた。
自転車で行けば5分程の通園路を、今朝は30分かけて散歩。
真っ直ぐ歩けば15分かかるか、かからないかくらいだろう。
そこを30分かけて歩いた。
何ならもう少しかかってもいいくらいだった。
「そういう時間」を作りたかった。
いつもは自転車で走り抜けるだけの道を歩くと、つむぎにもいろんな発見がある。
「この建物は何?」
「この看板は何?」
「見て、ここキラキラ光ってるよ」
興味を持ったものがあれば、寄りたいだけ寄り道をしながら向かった。
途中、「パパ見て!大きな葉っぱよ!」とつむぎが嬉しいそうに大きな葉っぱを見せてきた。
「大きいね!つむぎの顔より大きいやん!」ワタシが答えると、
「まだあるかもよ!」
そう言いながら、つむぎはまた嬉しそうに大きな葉っぱを探しに行った。
「よし、パパも探そう」
保育園に着くまで、大きな葉っぱを見つけては2人で「おー!大きい!」と声をあげて喜びながら歩いた。
「そろそろ保育園に着くけん、葉っぱは置いて行こうか?」
ワタシがそう言うと、手にいっぱい大きな葉っぱを持ったつむぎは必死に首を横に振った。
「いや!先生に見せるの!」
もし何か言われたら、ワタシがそのまま持って帰ろうと思い、葉っぱを持たせたまま先生の元へ。
「先生おはようございます」
「つむちゃん、おはよう!あ、葉っぱすごいね!つむちゃんが拾ってきたの?」
先生の言葉に静かに頷くつむぎ。
「先生にどうしても見せたかったらしくて」
ワタシが少し補足。
「ありがとう!この葉っぱ後でみんなの前で見せようか!」
先生の優しさが詰まったこの一言で、つむぎは喜びを隠しきれない表情で頷いた。
保育園では静かに過ごしているけど、本当は注目されるのが好きなつむぎの、心を鷲掴みにした流石の言葉。
他の子たちは外遊び中だったので、教室に荷物を置きに行くと、誰もいない教室で溜め込んでいた喜びを爆発させていた。
先生に感謝です。
思っていた以上に、朝からいい時間を過ごせた。
30分かかったはずなのに、つむぎと笑いながら歩いたその30分は、自転車で行く時の5分よりも、早く付いたようにすら感じた。
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