横浜から帰省中の従姉妹がもうすぐ帰ってしまうと聞きいたので、今日は保育園を休ませて仲良し従姉妹と遊ばせる事にした。
ワタシが仕事に行っている間にツマに連れて行ってもらうようにし、それを聞いたつむぎは大喜び。
「良かったね」と言いながら、ひかりのオムツを替えようとすると体が熱い。
ん?
熱を測ると38度超え。
この時点で、外出はなくなり予定変更。
「つむ、今日はひかりがキツイキツイやけん遊びに行けんくなったけど、お家でひかりに優しくしてくれる?」
ワタシがそう聞くと、つむぎは迷いなく、嫌な顔ひとつせずに「うん!」と答えてくれた。
ひかりの事が大好きなつむぎは、ひかりの事となるといつも優しい。
ひかりをゆっくり休ませる為と、つむぎを退屈にさせない為、仕事に行く前の午前中はつむぎを外に連れ出し一緒に遊んだ。
誰もいない公園で、出来るだけつむぎが「やりたい」と言う事をさせてあげたかった。
「つむ、好きなように遊んでいいよ。何かしたい事があれば言ってごらん」
ワタシは仏の様な表情で問いかけた。
「お魚釣りしたい!」
見渡す限り、ブランコ・滑り台・砂場しかない公園で、まさかの返答だった。
仏の様に微笑んでいたワタシの表情は、みるみる地蔵のように固まった。
考えた。
座禅を組んで、両の人差し指をなめ、その指で頭をぐるぐる。
ぽく、ぽく、ぽく、ぽく……ちーん。(一休さんスタイル)
「ひらめいた!」
すまん。
つむぎの満足度をどこまで満たせてあげれたか分からないまま、ワタシは仕事へ。
「どうしてパパはお仕事に行くの?つむも一緒に行きたいな」
この言葉を背に、ワタシは奥歯をぐっと噛み締めた。
『今日は絶対早く帰る!』
そう意気込んで仕事に挑んだ。
だが、デザインの仕事をしていて、作業上どう考えても効率の悪い条件を求められた。
ワタシは今、とにかく時間が惜しい。
無駄な時間を過ごすのは嫌だ。
「やり方を変えればどうにか出来る事」を「そう言われたから仕方がない」と、それをただ単に受け入れる事はどうしても納得いかない。
言われた通りに我慢して動いて、「今日は遅くまでよく働いた」という美学は、ワタシには無い。
作業効率を上げる為に、「無駄なものは無駄」と割り切って取り組むのは当然な事。
何より、無駄を削った時間を家族と過ごせる。
ワタシの場合、全てはその為。
時間は有限。
一進一退のやり取りで、疲れとイライラで心が荒んだまま家に戻った。
つむぎはもう寝てしまっていたが、ひかりは起きていてニコニコとワタシを迎え入れてくれた。
心底癒された。
更に、ひかりは初めて自分の足で1歩歩く姿を見せてくれた。
その成長に、ワタシの心のイライラはすっかり無くなった。
そして、寝ていたつむぎがトイレに行きたくなったので抱えて連れて行き、再び布団に横にさせると、
「パパにプレゼントする為にクッキー作ったよ」
眠たい中、それだけを伝えて再び夢の中へ。
ツマと一緒に作ってくれていたらしい。
もうすっかり、心のモヤモヤやイライラは消え去って、喜びで満たされていた。
どこを探しても手に入らない『心の薬』は、やはり家族の中にあった。
「父親だ!しっかりしろ!」
そう自分自身思っていながらも、いつも助けられてばかりだ。
本当に感謝している。
ありがとう。
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