今朝は少し早く目が覚めた。
この、少し早く目が覚めた朝にゆっくりとコーヒーを飲む時間が好きだ。
つむぎかひかり、どっちかが起きてきた瞬間から本格的に1日が始まる。
「嵐の前の静けさタイム」とでも呼ぼうか。
ゆっくりとした中に、いつ起きて来るか分からない緊張感も混ざっている。
今朝もいつも通り、ツマやムスメたちを起こさないようにゆっくりと寝室から出ようとした。
と、その時、
「パパと遊ぶ!」
背後からつむぎの叫び声が。
〈嵐の前の静けさタイム、終了〉
そう心の中でつぶやき、つむぎの方を振り向くと、
まだスヤスヤと眠っていた。
「寝言か!」
ホッとした直後、「つむはパパと遊ぶ夢を見ているのか!」と言う喜びが一気に溢れた。
清々しい朝だった。
「嵐の前の静けさタイム」?
ふざけるな。
「天使が起きて来るまでの寂しいタイム」の間違えだろう。
コーヒーを片手に寝室の方をチラチラ見ながらニヤついた。
完全に朝から浮かれていた。
もし、実はつむぎは起きていて、
意図的にワタシを喜ばせる為に寝言のように言ったひと言だとしたら、
そんな、父を喜ばせるスキルを持ち合わせているとしたら、
将来的に、ワタシは簡単にブランド物のバッグを買わされているだろう。
ニヤけ顔を真顔に戻し、
気を引き締め直す様に、苦いコーヒーをクッと飲み干した。
つむぎはそんな事を意図的にする必要のないくらいに、
ご近所の人たちに可愛がってもらえている。
愛嬌がいいのは赤ちゃんの時からそうだったが、
何が理由だとしても、我が子を可愛がっていただけるのは、
親としては有難いし、すごく安心する。
それに、つむぎの可愛がってもらわれ方は、
「可愛いね〜」と声をかけてもらうだけではないから驚く。
可愛がってもらった後に、「これどうぞ」って、食べ物をもらって帰って来る。
ツマも「この子は食べ物に困らないね」と笑っていた。
ひょっとしたらこれもその理由のひとつなのかもしれないが、
つむぎの下唇には、小さなほくろがある。
〈下唇にほくろがある人の運勢をネットより抜粋〉
▶︎下唇下にほくろがある人は、生きていく上で苦労しません。強運の持ち主で、どんなときも強かに生きていきます。
▶︎下唇下にほくろがある人は、生きるのに苦労しない運勢を持っています。生きていくために必要なのは、食べ物や洋服、そして住む場所になります。これら3つに困らないのが下唇下にほくろがある人なのです。
納得。
つむぎが食べ物をもらって帰って来るのは、持って生まれたものなんだろう。
有難い。
その運を分けてもらうかの様に、美味しくいただこう。
親孝行なほくろだ。
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