『どうにかゴールデンウィークまでには！』
そう意気込んでどんぐり屋の準備を進めてきて約１ヶ月。
しばらく誰の手も入っていない状況だったからと、にかく掃除や片付けからのスタート。
毎日行けるわけでではないし、保育園のお迎えの時間もあるから行けても数時間の作業しかできなかったが、ようやくカタチになってきた。
どんぐり屋は何かの専門店ではなく、我が家が思う『これ面白いかも！』を展開していくお店にしたくて始めた。
だから、お店が完成するということはこの先ずっとないのだけれど、とりあえず『営業中』の看板を吊るせそうな段階まではきた。
今日は『営業中』に向けてまた細かい作業をしにどんぐり屋へ向かった。
今日の作業は店内のレイアウト調整と掃除。
新たに買い足すものや改善点も見つかったし、早々と帰ろうと片付けているところ突然団体客のご来店。
まだ営業前とはいえ、興味を持って入ってきてくれるのはありがたいこと。
『まだ準備中ですけどぜひ見ていってください！』
ワタシも笑顔で張り切って対応。
店内で展示販売をしてあるアートポスターをじっくりと眺めてくれたんで
『これ全部ワタシが描いたんです』
そう補足するとなかなか手応えを感じる反応。
〈まだ準備中ですけど、気に入った作品があればご購入どうぞ〜〉
と、心の声で接客。
すると1人の男性が口を開いた！
『これ、少し安くなる？』
…
………
…………
〈なにっ！？〉
まさかの値切り！
『いや〜、安くはなりませんね！』
接客経験が浅いワタシでも、これくらいは笑顔で対応。
すると少し間をおいて…
『これ、少し安くなる？』
…
………
…………
〈なにっ！？〉
まさかの値切り2回目！
〈これはあれだな。安くならないと買わないタイプの人だな〉
ワタシはこう判断し『もしよければご購入をスイッチ』を完全オフ。
『商売人やけんね』と続ける男性。
〈なに！？商売人やけん少しでも安く手に入れる習慣があるのかもしれんけど、こっちも商売やけんね〉
この心の言葉は飲み込み、『いや安くはならないですね』と返答。
〈もう帰るところやったし、この感じなら閉店しますモードに入ろう〉
そう思い、ワタシの心を『もう閉店するんでそろそろ…モード』に切り替えたその時
またその男性が口を開いた。
『そっか。これ買うよ！』
〈えっ！？〉
『あ、ありがとうございまーす！（閉店取り消しー！）』
おそらくこの男性以外のお連れ様には『こいつ急に態度変えたな！』そう思われてもおかしくないくらいの、ワタシの対応の急変。
接客の仕方もまだまだ経験をつまなくては…。
急な初めてのお客様にオロオロしながらも、初めて自分の作品が目の前で買ってもらえた。
今までのWEB販売では何度も経験はあるけど、こうやって対面で買ってもらったのは初体験。
急な出来事で喜びを噛み締める暇もなかったけど、本当にありがとうございます！
今日はささやかなお祝いとして、前から気になっていた泡が楽しめる缶ジョッキの生ビールで乾杯。（ツマはノンアルコール）
『泡が出るゴクゴク飲める』がキャッチコピーの缶ビール。
よーく冷やしている間に、子どもたち3人をお風呂にいれて汗をかいたところで…
泡が出るビール開封！！
まじか。
目を疑うほど泡がない。
ちょっと冷やし過ぎたかな。
またリベンジしよう…。
とにかく今日はまさかの初めてのお客様！
嬉しい！嬉しい！
更にお隣のお店の方からスイカを頂いた！
こういう繋がりも嬉しい！嬉しい！
ワクワクで楽しい日々が待ってそうな気がした、そんな1日！
さあ、ゴールデンウィーク！
どんぐり屋も楽しむぞ！
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