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子育て

ムスメ心と秋の空 。

今日もムスメたちは元気よく、いつもと変わらない爽やかな朝を迎えた。

いつもと変わらず朝食を食べ、いつもと変わらず保育園に出発。

朝は涼しくて、季節はすっかり秋。

新しい週のスタートとしてはやる気の出るそんな朝。

に、なるはずだった。

そんな、やる気の出る朝になるはずだった。

保育園に到着し、つむぎとの別れ際に様子が一変。

つむぎは目を赤くし、唇を噛み締めながら涙をこらえている。

「どうした?」

ワタシがつむぎに聞くと

 

『家族が好きやけん家族と一緒がいい』

と。

 

その場は一旦先生に任せてつむぎは教室へと向かったが、あんな事言われたワタシの心と頭の中身は空っぽで思考停止状態。

何とかひかりも先生に預けて保育園を後にしたが、ワタシはやる気ゼロの状態で家に戻った。

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今の保育園に変わって、初めてこういった事を言われた。

普段は「保育園楽しかった!」と言いながらいつも帰ってくる。

そうなると、つむぎの涙の原因は保育園ではなくて純粋に保育園の楽しさを超えて家族といるのが楽しんだろう。

あと2年もすればつむぎも小学校に上がり、なかなか『休ませる』や『早退させる』という選択肢を選ぶのも、親としても深く考えるようになるはず。

今はまだ保育園。

親が見る事が可能なら、無理して保育園を優先させる理由はない。

それに、ムスメに涙を流させる理由もない。

ワタシはすぐに仕事のスケジュールを確認し、ツマに相談した後にムスメたちを早々と迎えに行った。

良い事か悪い事かの判断もつかないが、情けないほどにワタシはムスメの涙に弱い。

父として、もうちょっとしっかりとしなくちゃな…

そんなちょっとした迷いもありながら保育園に着くと、つむぎは笑顔でお出迎え。

この笑顔を見ると迷いは一瞬でなくなった。

これで良かった。

ひかりは昼寝の途中だった為、抱っこしてそのまま車まで。

その後は、以前から『縄跳びをしてみたい!』と言うつむぎの願いを叶えに近くの公園へ。

これだ!これだ!

きっとあのままだったら、今日は暗い顔で保育園での時間を過ごしただろう。

笑顔を見れて良かった。

『パパ、暑い日はなんか冷たいものが食べたくない?』

この遠回しで誘ってくるテクニックはちょっと気になったが、笑顔のつむぎにそう頼まれるとついついアイスまで。

情けないほどにワタシはムスメの笑顔にも弱い。

まあいい、まあいい。

つむぎの笑顔が見れるならそれでいい。

しばらくすると

 

『パパ、アイスもう少しあるけん食べてもいいよ』

 

嬉しいな。

ワタシはこの優しさにも弱い。

 

あ、ゴミを捨てて来いという事ね。

やっぱりあれだな。

父として、もうちょっとしっかりとしなくちゃ。

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サノパパ
ご覧いただきありがとうございます。 福岡より、ツマとムスメとムスコとワタシの、毎日『予定通りではない』日常を綴っています。子育ての楽しさを共感していただけたら嬉しいです。 長女 : つむぎ 次女 : ひかり 長男 : きよいち - パパはタノシイ -
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