外はすごい風音。
毎年恒例にしている、大分でゆっくり温泉に浸かってだらだらしよう旅行から台風直撃寸前に無事帰宅。
約12年前から毎年欠かさずツマと大分へ紅葉を見に行っている。
初めの頃は、朝6時前には出発し、まだ人が少ないうちにゆっくり紅葉を眺め、開いている温泉に浸かってから、午前中のうちには福岡へ戻るという、今思えばなかなか渋いコースを好んでいたが、いつからかは一泊するのが恒例になっていった。
今年はツマの友人家族と会う予定もあり、例年よりは少し早めの大分へ。
つむぎが生まれてこの旅行に初めて参加した時、「何年もツマと2人だったのに、今年からは3人になった!」と、違和感にも近い喜びを感じたのを今でも覚えている。
昨晩は、「今日は飲むぞ!」と買い込んで旅館の冷蔵庫に冷やしていたハイボールに手をつける事なく、「やっぱりたまには家族一緒の時間に寝よう」と思い、久々に皆んなで同じ時間に布団に入り、「おやすみ」と言って電気を消した。
本来、楽しい時間は寝るのももったいなくて、ちょっと無理してでもとことん遊びたいタイプのワタシだけど、昨夜は『家族一緒に寝る』この時間以上に楽しいと思える事は他になかった
「パパと一緒に寝る!」と、つむぎはワタシの布団に入り、ひかりは黙ってツマの布団へ。
家族4人分用意された4枚の布団を、結局2枚しか使わず皆んな寄り添って寝る様子も、何だか我が家らしくて良かった。
朝6時にワタシは一番最初に目が覚めた。
一緒に寝ていたつむぎはワタシに背を向けてまだぐっすりと寝ている。
初めて一緒に旅行したあの日に見た小さな背中とは一変し、もうすっかり子どもの背中。
「パパと一緒に寝る!」が、あと何回あるのか。
ゆっくりと、だが確実にそのカウントダウンは始まっているんだと実感せざるを得ない。
そして、そのつむぎの背中越しに、まだ小さなひかりの背中が見えた。
今回からはいよいよこの旅行が4人に。
数年前までツマとワタシの横にはまだ何もなかったあの日から、今年は小さな背中がふたつスヤスヤと寝息を立てていた。
「親」でいれる事の幸せが詰まっていた。
7時前に目を覚ましたつむぎとふたりで露天風呂に入り、その後朝食を済ませ旅館を後にした。
つむぎがずっとひかりを可愛がってくれて、「お姉ちゃん」としても驚く程成長を見せてくれた今年の大分旅行。
「今年は紅葉が綺麗やね」という会話が中心だったのが、ツマとワタシとの話す内容も少しずつ変わってきている。
「子どもがいるから親」とう、形式的なものでは決してない、心が「親」になる事が出来た。
子育てに向き合えば向き合うほど、向き合わなければ絶対に気づく事は出来ない事を、ムスメたちからは気づかせてもらっている。
何にも代え難い価値のあるひと時が、ワタシの思い出にまたひとつ増えた。
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