今日は朝からムスメたちを敵に回してしまった。
ひかりは泣き、叫び、暴れ、怒りの感情の全てをワタシにぶつけてきた。
その状況を見たつむぎは、有無を言わせずワタシの事を敵視。
『やめて！ひかりから手を離して！あっち行って！』
次々にワタシの心に突き刺さる言葉のナイフ。
ワタシはズタボロに傷付いた心の傷に顔をしかめながら、暴れるひかりを力づくで抑え込んだ。
仕方がなかった。
そうするしかなかった。
伸びてしまった爪を切らないと、ケガをしたら大変だと心配だった。
分かって欲しい。
悪気はこれっぽちもない。
ただ、良かれと思って爪を切ってあげようとしただけなんだ。
良かれと思って。
『良かれと思って』
これがなかなか子どもには伝わらない事が多々ある。
現在、九州地方に大型台風が接近中。
福岡も強い風が吹いている。
ワタシは良かれと思って、ベランダに置いていたつむぎの自転車を家の中に入れ雨風から逃した。
良かれと思って。
なのに…
『パパー！つむの自転車なんしようと！やめて！』
勝手にどっかにやってしまうのかと思われ、普通に怒られた。
更に最近は、良かれと思ってつむぎとひかりを保育園に迎えに行く前、ワタシはきよいちと先にお風呂に入る様にしている。
こうしとけば、2人が帰ってきてからバタバタとせずに済む。
バタバタとせずに済めば、夜ゆっくりする時間が増える。
だから、良かれと思って。
なのに…
『なんでパパは最近お風呂に入ってないと？』
完全に不潔な親父のレッテルを貼られた。
そうじゃないんだよ…
良かれと思って…
ただそれだけなんだけどな。
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