超巨大な台風が日本に接近、上陸し、暴風域から外れている福岡でさえも信号機が揺れている程の強風だった。
この台風で少しでも被害が少ない事を願います。
土曜日という事で、先週は休みだったから2週間ぶりの知育教室へ。
9ヶ月になったひかりは、今日からのレッスンの内容と開始時間が変わった。
以前まではつむぎが先に50分レッスンした後、30分くらい時間が空いて次はひかりの番だった。
そして、ひかりの時間につむぎも一緒にレッスンを受けさせてもらっていた。
それが、今日からはひかりのレッスンが先になり、前よりも子どもたちの人数も増えるという事で、ひかりのレッスンにはツマだけが付いて行き、つむぎとワタシは近くを散歩したり公園で遊んだりしてその間の時間を過ごした。
公園へ向かう途中の細い道で、この強風で大きな段ボールが道の真ん中に転がっていた。
前から走ってきた車が段ボールに気づきスピードを緩め、運転手が車内から様子を伺っている。
「つむ、ここで待ってて」
つむぎを道路脇に立たせ、ワタシは手を上げて車を止めてから段ボールを違う場所にどかした。
「ありがとうございます!」
そう言ってその車が走り去った後、その様子をじっと見ていたつむぎは「今のは何?何したの?」と真顔で何度も聞いてきた。
以前も、買い物袋を自転車にかけようとして、そのまま自転車を転倒させてしまった人が目の前にいたので、ワタシが自転車を立てるのを手伝いに行く様子見ていたつむぎは同じように聞いてきた。
その時も今回も、「つむも困ってる人がいたら助けるとよ」と答えた。
「困ってる」も「助ける」も、その言葉の意味は分かっていないのは承知の上で、「いつか理解してくれれば」くらいの気持ちで説明をした。
「うん」と返事をして再び手を繋いで公園へ。
公園に着いてしばらく遊んでいると、急に強い突風が。
その風で、少し離れたところに置いてあったベビーカーが倒れたのが目に入った。
持ち主のお父さんはムスコを追いかけて遠くにいた為、ワタシは「この強風じゃ今ベビーカーを起こしてもまた倒れてしまうから、あの親子がこっちに戻ってきそうな時に起こしにいこうかな」と、一瞬頭の中で考えた。
その、一瞬考えている最中に行動に移さなかったワタシを置いて、つむぎは一目散に倒れたベビーカーに向かって走り出した。
〈つむ、また倒れてしまうけん、まだ起こさんでいいよ〉
そんな事を思ってしまった自分をすぐに恥じた。
つむぎはベビーカーを起こした後、手で支えながらその親子が戻ってくるまでじっと待っていた。
「困ってる人がいたら助けるとよ」
そう言ってムスメに教えてきた”つもり”だったワタシは、とても大事な事を教わった。
「子育て」とは名ばかりで、親が子から学ぶ事もたくさんある。
つむぎは「困っている人を助ける」という言葉の意味を分かっていないのは事実。
でも、感情で理解し、それを行動に移した。
ワタシのように「でもまた倒れるしなー…」などと考える前に動いた。
ベビーカーを渡し、ワタシのところへ戻ってきたつむぎに「つむ、ギュってしていい?」と聞いた後、有無も言わさずギュッと抱きしめて「ありがとう。パパびっくりしたよ。つむ、ありがとう。」と伝えた。
素直な気持ちだった。
つむぎは照れ臭そうに別の遊具へ走って行ったが、親として、この成長に強く心を振るわせられた。
言葉以上に、親の行動を、親が思っている以上に子どもは理解しているんだと、気が引き締まる思いをしながらレッスンの時間に。
先にレッスンを終えたひかりを迎えに行くと、新しい事をたくさん学んで嬉しそうに笑って出迎えてくれた。
今日は直接レッスン内容は見れなかったが、クレヨンで絵を描いて指先を使い脳に刺激を与えたり、フラッシュカードや英語の歌、その他盛りだくさんをインプットしてきたらしい。
「考える力」を身につけ、何をどう発想して、この子の人生をこの子がデザインしていくのかが今から既に楽しみだ。
つむぎも同様だが、つむぎの「考える力」は昼間ワタシの方が学ばなくてはいけないくらいに身についていたからもう安心。
久々のレッスンで頭をたくさん使ってきたムスメたちは帰りの車で夢の中へ。
先生曰く、「つむちゃんは左利きですけど、右手に物を渡しても違和感なく作業するんで、いわいる両利きです。今ならまだどっちをメインで使うかは決めれますし、どっちを使うかを決めていた方が筆圧も強くなって、脳への刺激も強くなります」
左利なのは分かっていたけど、確かにどっちの手も使うし、ハンコなどを押させてみたら少し力が弱いのも感じていた。
ツマとも話して、自然と手が出て使っているのが左手だから左利きでいくことに。
ワタシは「両利き」という言葉の響きに、「カッコイイ〜」と浮かれていた。
レッスン後は外の風が強い事もあって、買い物を済ませ早めに家に帰りゆっくりと家族の時間を過ごした。
親だから子に何でも教えてあげれる訳ではなく、時には子が親を大きくしてくれるものなのだと。
だからこそ、家族は愛おしい存在なんだと。
自分1人では絶対に気付けなかった事ばかりを、日々教えてもらている。
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