以前、保育園へ行くのに気が乗らないつむぎとひとつ約束したことがあった。
『なんでもいいから”楽しかった”を見つけてくること』
この約束をしてから、保育園の帰りにはつむぎが見つけてきた『楽しい』を聞くのがワタシの『楽しい』になっている。
上手に絵が描けた
好きな絵本があった
給食が美味しかった
キレイな貝殻を見つけた
など、保育園で見つけてくる『楽しい』はなんでもいい。
つむぎが保育園での生活の中で何か『楽しい』を見つけることができるのが大切。
無理して先生とお話ししなくてもいいし、無理して友だちと笑う必要もない。
だからと言って、ただ時間が過ぎるのを待っていても面白くないから、自分で『楽しい』を見つけてそれをツマやワタシにお話ししてもらう。
これが約束。
少しずつでもつむぎが自分で『楽しい』を見つけることができるようになれば、きっとこの先も周りに合わせることなく、自分なりの『楽しい』を見つけられるようになるだろう。
そんな思いも込めて。
この約束をした日の帰り道、ワタシは早速つむぎに尋ねた。
『つむ、今日は何個楽しいが見つかった?』
すると
『今日は0個よ』
その日は何も見つからなかったらしい。
『まあ何も見つからん日もあるよ!1個でも見つかったらすごいっちゃけん!この0個が1個になるのが楽しみやね!』
ワタシはこう続けたが、この日のつむぎはまだピンときていない表情。
ところが翌日の帰り道。
『パパ、今日は1個だけあったよ』
『お!見つかったか!どんなこと?』
『お友だちが面白い顔をしたけん笑ったと』
『そうったい!保育園で楽しいこと1個あったやん!すごいやん!』
つむぎは『1個だけ』ということで、ワタシのように喜んだりはしていなかったが、0が1に変わっただけでも立派なこと。
すると翌日は
『パパ!今日は3個よ!カバンの形の雲を見つけたのと、クルクルした貝殻を見つけたのと、保育園にカマキリがいた!』
『おー!すごいやん!』
3個も見つけたこの日は、つむぎもニコニコと嬉しそうだった。
また別の日は
『今日はあんまり楽しいことなかった』と言いつつも
『パパ!ラッシーって知ってる?とっても美味しとよ!』
歩いていると急にその日の給食で出た飲み物を思い出したらしく、興奮気味で話しかけてきた。
『つむ、それって楽しいが1個あったやん!』
『あ!ほんとだ!』
つむぎが0だと思っている日も、こうやって一緒に探してみると何か『楽しい』が隠れている。
つむぎとこの約束をして以降、保育園からの帰り道はいつもこんな感じ。
楽しいことが全くない日があってもそれは決して悪いわけではない。
そういう日もあうだろう。
でも『楽しい』を見つけてきた時のつむぎはいつもニコニコと話してくれるから
やっぱりひとつでも見つけてきてくれたら嬉しい。
さあ、次はどんな『楽しい』を聞けるかな。
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