「あー、だめだ!間に合わん!」
つむぎの登園時間が近づいてるがまだ準備が出来ていなく、ワタシは声を漏らした。
ツマはもう仕事へ出ている。
「すいません、つむぎの父ですが…」
保育園に遅刻の一報を入れ準備再開。
外遊びの時間には間に合わせてあげたくて急ぐが、今朝からムスメたち2人分の準備があるからなかなか進まない。
とりあえず、着替えさえ終わらせとけば後は何とかなると思って、起きてすぐに2人の着替えだけは済ませた。
「よし、ご飯を食べてもらっている間に他の準備だ」
そう思い、安心して準備を進めていると、背後から「バシャーン」の音。
「パパー!お茶こぼれたよー!」
見事に上も下もパンツまでびしょ濡れ。
着替えていた服を全て脱がせ洗濯カゴへ持って行き、再びリビングへ戻ると、自分で着替える気ゼロで裸のままはしゃぎ回るつむぎを見て、もう焦るのはやめた。
「つむ、もう外遊びは諦めよう。その代わりパパとひかりと遊びながら行こう」
訳が分かっていないまま「うん!」と、つむぎはまたはしゃいでいた。
福岡の今日は12月も中旬と思えないくらいの暖かさ。
いつもは外遊びが終わっている時間に保育園に着いたが、今日は長めに遊んでいる様子。
天候が味方してくれた。
外遊びに参加したつむぎとバイバイをし、ひかりを抱えてその後一度帰宅。
ここからが勝負だ。
ひかりはこれから生まれて初めて親元を離れて時間を過ごす。
課題は大きく3つある。
・保育所へ行くまでの時間、ワタシと2人で過ごしている時間に不安要素を与えない事。
・絶妙な間隔で離乳食を与え、ひかりの頭から授乳の概念を消し去る事。
・とにかく楽しませる事。(泣かさない事)
ワタシ自身、不安が無いと言ったらウソになるが、もう後戻りは出来ない。
絶対に負けられない戦いが、いま始まった。
まずは相手を分析するところから開始。
一体何に反応し、何をすれば笑顔を見せるのか。
絶対に人には見られたくないような姿や動きで、とにかくツボをさぐった。
– 我が子を楽しませたい –
この一心でムスメ相手に必死になるその姿こそ、『パパ』という名のエンターテイナーそのものだったと思う。
この戦いは約2週間の長期戦。
初日の今日は、手探りながらも楽しませ続けれたと自賛している。
保育所へ連れて行く最中に眠ってしまい、状況が分からないまま預けたから泣きはしなかったけど、ツマが迎えにいった時はやはり寂しくて泣いてしまったらしい。
ワタシが仕事から戻ると、ひかりはスヤスヤと眠っていた。
外に出て、もし不安や寂しくなった時、
「大丈夫、家に帰ればパパが楽しませてくれる」
ムスメからそう思ってもらえるパパにワタシはなる。
どこの誰よりも楽しませる、ワタシは『パパ』というエンターテイナーだ。
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