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どんぐり屋

出会い。

どんぐり屋を再始動してから1ヶ月ちょっと。

日曜日の営業はまだ過去2回しかなく、その2回ともたくさんの方に来店してもらえた。

でもそれ以外の日はのんびりと営業。

 

夏の暑さで人があまり歩いていないのもあるが、のんびりとでもいいからお店を開けれる時は営業してきた。

まだまだ多くの利益を期待できるレベルではないのは理解している。

 

なら何のためにのんびりとでも営業と続けるかというと

どんぐり屋の存在を知ってもらいたいということと

 

どこかの誰かと出会うため。

 

 

どんぐり屋を始めようと思ってから本当にたくさんの出会いがあった。

その出会いがなければ今のどんぐり屋の形になるのは無理だと断言できる。

 

ひとつの出会いで状況が大きく変わることを数々経験させてもらった。

 

今はたとえお客さんが1人だったとしてもそれでもいいという思いでお店を開けている。

その1人のお客さんとの出会いで何かが変わるかもしれない。

そんなことを楽しみにのんびりと営業している。

 

大きな変化じゃなくても

 

『美味しい』

 

そう言ってもらえるだけでワタシの気持ちは更に前向きになる。

 

行動しない限りは、どんぐり屋を開けていない限りは絶対にその出会いはない。

 

そんな思いで今日も営業していると

やはり奇跡のような出会いはあるもんで。

 

今日出会ったのは元々バナナ農園で働かれていた方。

 

以前、奥さまがうちのバナナジュースを持ち帰ってくれてそれを飲んだところ美味しいと思って今日はご夫婦でご来店。

 

『ちょっと話があります』

 

こう切り出されてお互い椅子に座って話を聞いてみるところ

 

なんと

 

『うちのバナナで一緒に商品開発しませんか』

 

しかも

 

『出荷されているバナナは1本600円の国産バナナです』

 

国産バナナですよ!

しかも1本600円!

1房ではなく

1本ですよ!

 

出荷用のバナナは流石に無理だけど出荷されなかった傷モノのバナナを使用して進めたいとお話しをもらった。

 

国産バナナなんていつかは手を出してみたいという思いはありながらも流石に高価過ぎて今ののんびりペースでは手が届かないものだった。

 

それが急に繋がった。

 

しかもその方はどんぐり屋のすぐ裏に住まれている方。

仕事を退職後も農園への手伝いには行っているらしく、出荷されなかった傷モノのバナナを使ってバナナジュースを作るのが夢だったと話してくれた。

まさか家の裏にバナナジュース屋ができるとは!と。

 

そして

 

『自分はもう歳で今からお店はできないから、一緒に自分の夢を叶えてほしい』

 

こう言ってもらえた。

 

こちらこそです。

 

写真にあるファイルはその国産バナナについての資料。

お借りしたのでありがたく読ませてもらいます。

 

来週末に早速バナナを持ってきてくれるということだからこれから一緒に商品開発。

 

その方がどんぐり屋を後にする際に

 

『あんたと出会えてよかったー!』

 

と言って帰って行った。

 

どんぐり屋はこれからどう転がっていくんだろう。

これからのワクワクがまたひとつ増えた。

 

接客はまだまだ不慣れでぎこちないけど

 

やっぱり人との出会いは面白い。

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サノパパ
ご覧いただきありがとうございます。 福岡より、ツマとムスメとムスコとワタシの、毎日『予定通りではない』日常を綴っています。子育ての楽しさを共感していただけたら嬉しいです。 長女 : つむぎ 次女 : ひかり 長男 : きよいち - パパはタノシイ -
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