パチンッ。
パチンッ。
今日も朝から数え切れないほどの赤い実がはじけた。
(この”赤い実”とは、小学生の頃に国語の教科書に載っていた、不思議と今でも覚えている「赤い実はじけた」という話しより)
つむぎに、昨日買って来た洋服を合わせてみた。
4歳手前、すでに120サイズを着ているちょっぴり大きめ系女子。
「少しオーバーサイズで着るのも可愛いかもね」と、今回は130センチのトレーナーを購入。
色は白と緑。
「白も似合うね〜」
ツマの言葉に振り向くと、パチンッ。
「緑もいいね〜」
またパチンッ。
「パパ見てー!」のひと言に、ほらパチンッ。
ひかりにはつむぎのお下がりだけど、つむぎが1歳の頃着ていたツマのお気に入りの服を着せてみると、サイズもピッタリでこれまたパチンッ。
2人並んで座って見せては、パチンッ、パチンッ。
この秋、ワタシの心の中に実った「恋の赤い実」は豊作の様で、惜しむ事なくはじけまくっていた。
ポップコーンの様にはじけまくっている赤い実を一度落ち着かせ、先日の大分旅行ではまだ少し早かった紅葉狩りに再トライ。
今日は太宰府天満宮へ。
いつもは車で直接向かい、最寄りの駐車場に車を止めるが、今日は少し離れたところに止めて徒歩とバスで向かう事にした。
いつもは車で通り過ぎるだけの道を歩いてみると、今までがもったいなかったくらいに色々な発見がある。
知らなかったコスモス畑の存在や、道端に咲く花やどんぐりを見つけては喜ぶムスメの表情、歩道をテクテクと歩くてんとう虫など、些細な事だけど大きな発見がたくさんあった。
途中、ワタシはそのてんとう虫を捕まえてつむぎの手に乗せた。
「てんとう虫は手を上に上げたら飛んで行くけん、手を上げてみて。歩道は踏まれてしまうかもしれんけん逃してあげよ」
てんとう虫は平気だったはずのつむぎだったが、全く飛んで行く気配を見せない様子に、少しずつ体と表情が固まっていた。
てんとう虫を乗せてないのにピンと伸びた右手を見ると、その緊張感が伝わってくる。
責任を持ってワタシが草むらに逃し、また少し歩いてバス停へ。
太宰府天満宮周辺には、「まほろば号」というコミュニティバスが巡回しているのでこのバスを利用。
どこまで乗っても一律100円と優しい設定の上にムスメたちにとっては、『バス』というアトラクションを楽しむ事が出来る。
手すりをギュッと握る2人が可愛くて、ここでもこっそりパチンッ。
普段は車移動が多いけど、公共の乗り物はすごくいい。
ムスメたちを連れてだと特に、ただの交通手段だけではなく、そこがコミュニケーションの場に変わる。
色んな方々にムスメたちを可愛がってもらいながら目的地までの道中を楽しんだ。
この場を借りて、ありがとうございました。
ついさっきお昼を食べたはずなのに、つむぎが「お腹すいた〜」と言うので、太宰府天満宮に到着するとまずは腹ごしらえ。
ここに来たら当然、名物の梅ヶ枝餅をいただく。
熱々を頬張り、幸せそうな笑顔を見せるつむぎ。
「良かった、良かった」と、胸をなでおろしながらひかりに目をやると…
こっちには背を向け、分かり安い程の退屈さ。
食べさせてあげれるものは何もないけど、一応「ひかり!こっち向いてごらん!」と声をかけてみると…
この中で一番年下のなのに、一番年上な雰囲気の渋い表情で静かに振り向いた。
〈なんかすいません〉
心の中でなんか謝罪し、目的の紅葉を眺めに。
福岡は今日も20度超え。
冷え込むのが遅くてまだ紅葉しきれてなかったけど、この前の大分旅行で学んだ【色づく前の美】というものを堪能した。
『季節を感じる子育て』
これを一緒に行ってくれる間は、その季節ごとに連れ回そう。
この写真を撮る時、つむぎがひざの上にひかりを乗せてくれてくれていたので、ワタシがひかりを抱きかかえようとしたその時、首からぶら下げていたカメラがひかりのおデコに直撃。。
泣き出すひかりに謝るワタシ。
ここは太宰府天満宮。
学問の神様が戸惑ってしまうほど、「家内安全」だけを願いご参拝。
元気でいてくれ。
本当にそれだけでいい。
元気でさえいてくれたら、また楽しい思い出をたくさん作ろう。
【papalife パパライフ ブログ パパが子育てを楽しむ】