生き抜く知恵を身に付けたムスメに、見事返り討ちにされてしまった。
先日、ひかりが寝転んでる隣で、つむぎはオモチャで遊んでいた。
「大丈夫かな?」と思いながら見ていると、やはり心配は的中。
オモチャ入れにしていた缶の箱が、ひかりのおでこに直撃。
下唇を出し、おでこを摩りながら泣くのを我慢しているひかり。
不本意ではないのは分かっている。
それでもひかりに痛い思いをさせた事に対しては、
「ごめんねって言いなさい」と伝えた。
何かしてもらった時には「ありがとう」を、
何かしてしまった時には「ごめんなさい」を、
これはずっと言ってきたつもりだった。
それでも相手はまだ3歳児。
「ワザトじゃないのに…。」
この思いを表情丸出しにし、頑なに謝ろうとしない。
「痛い思いをさせた時は、ごめんね言いなさい!」
少し口調を強くするワタシと、涙目で堪えるつむぎ。
でも、ムスメの涙で意見を曲げるわけにはいかないワタシは、
「ワザトじゃないのは分かってる。だけどひかりが痛かったから謝りなさい。」
こう続けた。
すると、涙目のつむぎは急に服を脱ぎ始めた。
頭の中が「?」で埋め尽くされるワタシ。
ぽっちゃりお腹を出したつむぎは、真顔で「ペチペチッ」とお腹を叩き始めた。
「見て、裸ん坊だよ。」
そう言ってまた、真顔でお腹を「ペチペチッ」。
状況が全く分からなくなった。
「あれ?今怒ってたよね?」と心で思いながら、「ペチペチッ」に対して笑いが込み上げてきた。
笑いが我慢出来なくなったワタシは、
「こんな時にふざけるなんて!もう知らない!」の素振りで場を離れ、そこで笑いを我慢した。
置き去りにされて少しは反省するかと思いきや、
「ペチペチッ、ペチペチッ」とその音は近付いてくる。
振り向くとつむぎがまたお腹を叩きながら一言、
「見て、裸ん坊だよ。」
これで試合終了。
笑うしかなかった。
ムスメは「攻撃こそが最大の防御」という事を幼ながらに悟っていた。
そして、笑ってしまった以上は、ワタシももう強く言えなくなった。
「分かった、分かった。一緒にひかりにごめんね言いに行こう。」
2人でひかりのおでこをヨシヨシしながら、
「ごめんね」を言って、この件は幕を閉じた。
一貫して怒る事が出来なかったのは、親として少し情けないけど、
あれは笑うしかなかったな〜…。
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