ひかりが生まれてからしばらくは、

「か弱い子」

これがひかりの印象だった。

ツマは、つむぎを出産し初めてつむぎの顔を見た時、

「この子はたくましく自分で生きていける」

そう感じたらしい。

さすが同じ体で成長を共にした母親。

その直感通り、つむぎはたくましく(見た目もプリプリに)育ってくれている。

一方ひかりの出産時は、

「この子は守ってあげなくちゃ」

そう感じたらしい。

ワタシもこのツマの直感には、もう疑う余地もなく、

更に一緒に生活しだすと、つむぎの大きな声にビックリして泣かされる様子をみながら、

「この子は守ってあげなくちゃ」

そう思うようにもなっていた。

だが、もうすぐひかりも生まれて6ヶ月になる。

その環境での『生き抜く為の進化』はすごい。

つむぎの6ヶ月頃に比べて、やはりか弱さはある。

か弱さはあるものの、泣き声の大きさが予想を遥かに超えてきた。

「あの静かだったひかりは?」と、ツマと話すくらい泣き声が大きくなった。

これは成長したから声も大きくなったというよりも、

大声ではしゃぐつむぎよりも、更に大きな声を出せるようにならないと自分の身が危ない。

体がそう判断し、泣き声が大きくなるように進化をしたとすら思える。

お腹が空いた時。

オムツを変えて欲しい時。

眠たい時。

今では、ひかりが大声で泣くと、

ツマとワタシは真っ先につむぎと、

「ひかりが泣いてるから静かにしようか?」の交渉を始めるようになった。

ひかりの進化は、着実に我が身を守っている。

「か弱い」ひかりは、少しずつ「たくましく」なろうとしている。

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サノパパ
ご覧いただきありがとうございます。 福岡より、ツマとムスメとムスコとワタシの、毎日『予定通りではない』日常を綴っています。子育ての楽しさを共感していただけたら嬉しいです。 長女 : つむぎ 次女 : ひかり 長男 : きよいち 三女 : つきか - パパはタノシイ -