「つむ、大きなプール行ってみたい!」
テレビに映されたまだ見た事のない大きなプールに、つむぎは目を輝かせていた。
この時はまだ梅雨真っ只中。
「それじゃあ雨が止んで、外があっちっちになったらプール行ってみようか?」
「うん!」
この約束が、つむぎに梅雨明けをとてつもなく待ち遠しくさせた。
「今日雨降ってる??」
「今日も雨やね〜。」
「そっか。」
この会話を繰り返すこと数日、遂に梅雨が明けた。
「やったー!外があっちっちになったー!」
飛び跳ねて喜ぶムスメ。
だがまだ平日、保育園へ行くまでの自転車で、
「よし、お休みの日になったらプール行こう。」
「うん!」
そしていよいよ来た、念願の晴れた週末。
先日の土曜日は、ムスメたちにはまだよく分からない法事に連れ回した分、
『明日は思いっきり遊ぼう!』
寝る前にそう約束し、迎えた日曜日。
気温は34度まで上がった炎天下。
ひかりを外遊びさせるのは危険な為、
ツマとひかりは別行動で、ワタシとつむぎは近くの市民プールへ。
目の前にある、テレビでしか見た事のなかった大きなプールに、
喜びが溢れていた。
足が付かない深いプールや、ちょうどいい深さのプール、ゴロンと寝転がれる程の浅いプールまで、
言葉を交わす必要のないくらい楽しんでいた。
途中、浮き輪を購入し、これまた初めて見る浮き輪に笑顔をこぼしながら、
帰る時間になるまでプカプカと浮かんでいた。
水を怖がるかと思ったが、思い切り顔に水がかかってもキャッキャと喜ぶ姿に、
浮き輪につかまりプカプカ浮かぶつむぎを、後ろから追いかけながらすごく成長を感じた。
少しずつ、親とばかり遊んでる時期が終わっていくような、そんな切なさもあった。
その反面、「それなら一緒に過ごせる毎日をとことん楽しませてやろう!」
そう意気込んでツマとの待ち合わせの時間まで遊び尽くした。
プールから上がり、
「楽しかったね!また行こうね!」と、盛り上がるつむぎとワタシ。
こういう雰囲気の時は、ほぼほぼ思った事が通用する事を感づいているつむぎは、
プールに行く前、マクドナルドで一緒にシェイクも飲んでいたから、ここは断る。
露骨にふてくされるつむぎ。
目標に対する子どもの粘り強さを改めて実感。
あの手この手でその場を動かない様子に、
ワタシは降参。
休みの日くらいはいいとしよう。
強い日差しの中、初めての大きなプールに疲れたようで、
今日は早めに寝てしまった。
以前から、つむぎと思い切り外で遊ぶ時はワタシの出番だった。
状況を把握し、周りに気を使う一面を持つつむぎは、
ひかりが生まれてからはワガママをいう事はほとんどない。
遊びの途中でも、「ひかりが…」と言えば渋々だけど諦めて帰る。
そんな中、今日は久々にパパを独り占めで思う存分遊べた。
帰る途中も、「抱っこ、抱っこ。」と甘えてくる姿に胸がいっぱいになった。
帰宅し、つむぎとひかりを順番にお風呂に入れた。
ひかりに、「今日はママと一緒に遊んできたと?楽しかった?」と言うワタシの顔をじっと見ながら、
ニコニコ笑う様子に、
〈パパって楽しい!〉
心の底からそう思えた。
親より友達と遊ぶ方が楽しくなる時は、後もう数年でやってくるだろう。
その時が来るまで、ワタシは許す限りの時間を家族で過ごしたい。
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