今朝、ワタシは少し早く起きてカーテンの隙から外を眺めた。
そこには目を疑うような景色が広がっていて、怖くなったワタシは黙って布団に戻り、二度寝をした。
昨夜は寝る前にふと外の様子を見てみると、雪がかなり強く降り始めていた。
「つむ、パパが抱っこして外見せてあげるけん、ジャンバー着てこっち来てごらん」
ワタシから急にベランダに呼ばれたつむぎは、不思議そうに、でも嬉しそうに抱きついてきた。
「わー!雪!」
つむぎは目を輝かせて喜んだ。
見る見る白くなっていく、道路や車のボンネット。
一瞬雪が止んだので、「よし、雪も休憩やけん家に入ろう」と言って家の中へ。
福岡が一番冷えると予報されていたのが、昨夜から今朝にかけて。
〈この調子なら明日は多少の雪は残っているだろう〉
変な自信があった。
そして、ワタシは取り返しのつかない軽はずみな発言と約束をしてしまった。
『明日は早く起きてパパと散歩して保育園行こうか?小さい雪だるまなら作れるかもね』
当然、「やったー!雪だるま!」と声を大にして喜ぶつむぎ。
間違っていない。
何も間違っていないリアクション。
間違っているのは、根拠のない自信でこんな約束をしてしまっていたワタシ。
喜ぶつむぎの表情を見ながら、得意気になっていたワタシ。
そして、その間違いに何も気付いていなかったワタシ。
「よーし、そうと決まれば今日は早く寝ようか」
「うん!おやすみ!」
こうして今朝を迎え、ワタシはカーテンの隙から外を眺めた。
「少し前までは降っとったぽいね」
そんな言い訳もしようがないくらいの、晴天。
道路もカラッカラに乾いている。
どうやらあの時一瞬止んだ雪は、「休憩」なんかではなく、「終了」の合図だったようだ。
震えた。
久々に味わう「やっちまった感」
二度寝から目覚めたワタシは、恐る恐る横で寝ていたつむぎに白状した。
「ツム、ユキ、ナイ」
動揺を隠せない。
状況を理解したつむぎは、見る見る目に涙を浮かべた。
「いや…。いや…。雪がいい!!雪がいいーーっ!!」
ここからはまた大荒れ。
ワタシが下手につむぎの気持ちをもてあそんでしまった。
「降ってくれ!奇跡よ起きろ!」
願いを込めて再度空を見つめたが、太陽がどこかバカにしたような様子でこっちを見ているだけだった。
『パパと散歩』などと言っていたくせに、ツマとひかりにも付いてきてもらって、みんなで機嫌をとりながら保育園へ。
泣き続けるムスメを先生に預けると、ワタシはいつもより深く頭を下げてその場を後にした。
期待させてごめんね。
仕事帰り、今朝の穴埋めをするようにワタシは10円のマシュマロをお土産に家に帰った。
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