昨夜、ひかりは夜中度々寝苦しそうに起きていた。
ワタシもその泣き声で一応目を覚ますけど、いつもツマにくっついて寝ないと安心して眠れないひかりに対し、情けないがワタシには出来る事がなかった。
手を握ってみたり話しかけてみたりしても当然泣き止まず、ツマに全てを任せる事しか出来ない。
毎晩、ずっと一晩通してぐっすり眠る事が出来てないツマには、感謝と申し訳なさを感じながらワタシは再び眠らせてもらった。
朝起きてムスメたちの熱を測ると、つむぎは38度、ひかりは40度。
つむぎは熱の割には元気も食欲もある。
保育園は休ませて、つむぎに朝ごはんを食べさせている間、ツマとひかりにはそのまま眠っていてもらった。
ツマとひかりに少しでも睡眠を。
これぐらいしか出来る事がなかった。
ツマとひかりが自然に起きるまで、ワタシはつむぎと一緒に過ごした。
ひかりの事も心配だけど、だからと言ってつむぎを1人にさせる訳にはいかない。
2人とも、大切なムスメだ。
ツマとひかりが起きて、小児科へ向かう頃にはつむぎは37度まで下がっていて、もういつも通りのつむぎに戻ってくれていた。
つむぎの時でインフルエンザの可能性が低くなったので、ひかりはアデノウイルスの検査をする事に。
結果はこれも陰性。
「風邪だろう」という診断に終わったので、後は乗り越えてもらうしかない。
「子どもの40度は良くある事」とは耳にするけれど、熱で顔を真っ赤にして泣くムスメを目の前にすると、胸がいっぱいになる。
熱はまだ下がらないまま。
仕事帰り、ツマにノンカフェインの栄養ドリンクを買って帰った。
こんな事しか出来ないが、出来る事を何かしたかった。
ひかりはまだきつそうにしている。
1日中つきっきりだったツマが顔を洗いに行く数分だけ、ワタシが交代してひかりを見た。
「大丈夫。大丈夫。絶対すぐに良くなる。」
ツマが側から離れて泣くひかりに、気持ちを込めて話しかけ続けた。
すると、隣の布団に横になっていたつむぎが、ひかりの事をじっと見つめて泣き始めた。
「どうした?ひかりが心配になったと?」
ワタシが尋ねると、つむぎは手で涙を拭きながら静かにうなずいた。
誰よりも心が通じ合っている姉妹。
何とか励ましてあげたいと思っていたワタシの方が、ムスメたちのその姿にぐっときた。
家族の支えになりたいのだが。
結局、支えられてばっかりいる。
元気になってまた一緒に遊べるようになったら、次は笑い涙を流させてやる。
大丈夫、すぐに良くなる。
大丈夫。
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