「まだおうち帰らない!」
そう言って泣いて止まないつむぎを何とか説得し、無事に福岡の我が家へ帰って来た。
「こうやって泣くほど帰りたくないのは、よっぽど楽しんだ証拠だ」
ツマとそう話しながら、今回のリベンジ旅行の成功を喜んだ。
ただ、全てが完璧だったと言えず反省すべき所が、ワタシの父親としての役割と配慮。
『家族みんな一緒に楽しみたい!』
この思いが先行し過ぎた。
これだけ聞けば何も問題なさそうに聞こえるけど、『家族みんな一緒』という事は、優先して一番下のひかりに合わせての行動になる。
ワタシはそれでいいと思い込んで遊んでしまっていた。
でも、つむぎはもう4歳。
いつまでもそのペースでは満足しない。
きっともっと遊びまわりたい気持ちで一杯だっただろう。
そして、父親のワタシがその気持ちを察してカバーすべきだった。
ベビーカーを嫌がったひかりを常に抱っこしていたから、片手で何とかつむぎの手を握って歩き回ったが、つむぎが求めていたのはそうじゃなかったんだろうと思う。
いつも公園で遊ぶ時みたいに、パパと思い切り遊びまわりたかったんだろう。
それに気づいたのは、情けない事に最後に乗った「it’s a small world」の船の上。
「パパと一緒に乗る!」
ツマにそう言い切ったつむぎに対し、「そうか!それなら一緒に乗ろう!」とワタシも返事して、つむぎの隣に乗船。
でも、ワタシは膝の上にひかりを大事に抱きかかえていた。
最後くらい、いつも通りパパを独り占めして思い切り遊びたかったはずなのに、それに気付けなかったワタシ。
「やっぱりママと乗る」
そう言って、つむぎはツマの隣に移動してしまった。
この瞬間にワタシは深く反省した。
『家族みんな一緒』で頭の中が一杯になり過ぎて、一番近くの大切な事を見落としてしまっていた。
ごめん。
また1つ、ムスメから「親」としてのあり方を学んだ。
帰りの飛行機の中、窓際に座ったつむぎに、『立派なお姉ちゃんだね』と言ってくれているかの様に、綺麗な富士山が姿を見せてくれた。
福岡に着き、旅の疲れは決まってもつ鍋を食べて癒す。
いつも美味しい『赤門屋』へ。
もつ鍋、馬刺し、ビールでエネルギーチャージ。
その後は家に帰り、ムスメたちが眠ってしまうまで思い出を話し合った。
ひかりが先に眠った後、ツマとワタシでつむぎを挟んで何度も何度も「ありがとう。愛してる」を、繰り返し伝えた。
つむぎは何も言わなかったが、大粒の涙を流しながらそのまま眠りについた。
言葉にはしなかったけど、その涙で十分伝わった。
ワタシももっと成長しよう。
そして、もっともっとムスメたちを笑顔にしよう。
『今』のムスメたちの笑顔を見れるのは、いつだって『今』しかないんだ。
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