月曜日は普段よりも予定通りにいかないことが多い。
朝なんかは特にそう。
今朝はつむぎが寝起き早々に泣きそうな表情でワタシに近寄ってきた。
『今日もお休みがいい』
言葉にすら出さなかったが、月曜日の朝は基本この表情から始まる。
『つむ、それなら今日は早くしなさいって言わんけんゆっくり保育園行こうか』
お休みにはしてあげられなかったが、その代わり朝はゆっくり登園することにした。
保育園には先に連絡をし、朝は子どもたちのペースで家を出ることにした。
『まだ出たくない』
そんな雰囲気で、ゆっくりゆっくりご飯を食べたり準備したりするつむぎ。
その間、家をぐちゃぐちゃにしながら自由に遊び回るひかりときよいち。
『子どもたちのペースで』
そう決めたから、ワタシは時折深い深呼吸をしながら自分を落ち着かせてそれらを傍観。
でもその甲斐あって、家をでる頃にはつむぎにも元気いっぱいの笑顔が戻った。
それでも保育園に近づくと、少し浮かない表情を見せるつむぎ。
『保育園よりおうちの方が楽しいな』
つむぎはそう声を漏らしたので、ワタシはひとつつむぎと約束をした。
『保育園におる時は別に無理して友だちと遊ばんくてもいいし、先生とお話しせんでもいいよ。
その代わり何かひとつ”今日はこれが楽しかった”っていうのを見つけておいで。
面白い絵本があったでもいいし、キレイな貝殻を見つけたでもいいし、こんな形の雲を見つけたでもいい。
なんでもいいけん”楽しかったこと”を自分で見つけてきてごらん。
それが少しでも多くなったら、つむぎにとって保育園がそれだけ楽しくなるはずやけん。』
つむぎは『う〜ん』と言いながら渋々小指を出してワタシと約束をしていたが、何もなくただ周りと同じことをしながら時間が経つのを待つよりは、自分から何かひとつでも『楽しい』を見つけにいく方がいいだろう。
最近はひかりも少しずつ上手にお話しできるようになってきた。
子どもたちが見つけてきた『楽しい』をひとつでも多く聞けることを楽しみにしとこう。
保育園に着いたのは10時半。
かなり遅れてしまったが、その分余裕を持って子どもたちと接することができた。
そして色んな話しができた。
『今朝の判断は間違っていなかった』
自信満々にひかりから教室へ見送りに行くと
『あの、お父さん、周りの子との生活のリズムがありますので、もう少し早く来てください』
先生からふんわり警告。
『す、すいません』
ペコペコと頭を下げ、つむぎときよいちも見送りそそくさと退散。
『まだ行きたくない』と『早く来てください』の間で
パパも朝からタジタジです。
今日行ったから子どもたちも少しは『お休みモード』が抜けただろうし
明日は時間通り行けたらいいな。
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