怯えております。
ワタシは今ウイルスという見えない敵にひとりで怯えております。
次から次に家族が発熱して寝込んでいく中この1週間よく耐え抜き
昨日までワタシと一緒に2人3脚でウイルスから逃げ回ってきたひかり。
あと2、3日もすれば今回のインフルエンザ騒動も落ち着くだろうと思っていたのに…
この我が家の『発熱リレー』も終わりを迎えると思っていたのに…
第3走者として走ってたきよいちから『発熱バトン』を受け取ってしまった…
その発熱バトンを握りしめ
高熱を出しながら布団と小児科へ走り出したひかりの小さな背中を眺めながら
ついにひとりになったワタシは怯えております。
今朝もいつも通りひかりだけを起こして一緒に保育園へ行く準備をしようとすると
『ひかりが高熱…』
ツマがこう言って熱を測ってみると39度。
まさかだった。
昨日まで元気でいつも通り寝室に向かったのに。
保育園を休ませて朝1番で小児科へ。
『発熱後12時間は経たないと検査しても反応がでない』
ということで検査は改めて明日の朝してもらうことになった。
それでも家庭内感染でほぼ間違いないだろうということで薬だけは先行して出してもらった。
どのご家庭もインフルエンザが流行っているんだろう。
小児科もたくさんの人で家を出て帰るまでに約2時間はかかった。
その間にひかりも疲れてしまい帰って熱を測ると40度まで上がってしまっていた。
帰りの車中、助手席でぐったりとするひかりの手を握った。
ひかりも弱々しく小さな手でワタシの手を握り返してくれた。
〈ひかり頑張れ…絶対すぐに良くなるよ…パパがついてるからね…〉
そんな思いを全て唇に託して握っていたひかりの小さな手の甲に『チュッ』と。
さっきまでぐったりとして熱が40度あるひかり。
むくっと起き上がり
弱々しく握っていた手を力強く振り解き
手の皮が破けるんじゃないかと見ていて心配になるくらいズボンの太ももあたりで『チュッ』とした箇所をガシガシと。
そしてし仕上げに
『チュッ』とした箇所を鼻に近づけて臭いチェック。
『ひかり…今なにしたと?なんで鼻で臭ったと…?』
戸惑うワタシに反してひかりには一切の迷いはない。
『だって臭いもん』
だと。
〈ちょっ…なんでそんなこと言うと?〉
ってのど元まで言葉が出かかった時にひかりは続けて…
『おならの臭いと一緒だよ』
だと。
熱が40度もあるっていうのに
そこまで言う…?
今の所ワタシ1人だけインフルエンザにかかっていなくて体は元気だけど
ワタシが1番心のダメージは大きい気がする。
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