先日に引き続き、ツマは今日もワタシの前で、
つむぎの好きな子の話しをした。
一瞬自分の耳を疑ったが、
確実にその話しをしている。
しかも、少し面白がっている雰囲気を漂わせながら、
逃げ場のない、車内という最悪な状況で、
ワタシの心は再び打ちのめされた。
ツマは言葉のパンチを止める気配もなく、次々につむぎへ質問をする。
この状況な故、ワタシの記憶は定かではなくなってしまったが、
ツマはこっちを見てニヤリと笑っていたと思う。
ここまでされる理由は何なのか、ワタシが何かしたと言うのか、
よくよく考えても見当がつかない。
ひとつだけ思い浮かんだと言えば、
「トイレは座ってしてほしい」と、最近怒られたくらいだ。
もしこれが理由だとしたら、この心の傷は割に合わない。
頭の整理がつかない間に、ツマはワタシにトドメを刺してきた。
「つむはパパと〇〇くんのどっちが好きと?」
ワタシは全ての感情を捨て、数秒後に発表されるその答えを、
「無」の状態で待った。
「つむは…」つむぎがそっと口を開いた。
逆にわたしはそっと目を閉じ、
『ムスメを持つ父親の試練』これを受け入れる覚悟を極めた。
「つむは…つむはパパと〇〇くんと遊びたいと。」
ワタシは閉じていた目をカッと見開き、
〈パパも一緒だ!〉と、心の中で喜んだ。
そのすぐ後に〈え、あ、パパじゃないわけね。〉と我に返ったが、
完全に振られてないなら、それでいい。
ムスメよ、いや、「ムスメ」という立場の皆さん、
父親は当然、ムスメと恋人になりたい訳ではないんです。
一生一方的な片思いでいいんです。
一生ファンのままでいたいだけなんです。
そして「ツマ」という立場の皆さん、
ムスメを持つ父親は、一生実らないという悲しい現実と向き合いながら、
ムスメへ対する繊細な恋心を持っています。
ぜひ、ぜひ、傷付けてあげないでやってください。
何故だろう、これを書きながら飲むハイボールは、
まだ月曜日って言うのにいつもより濃い味がする。
最後に、
意味が分かってないのは承知の上で、
「つむ、つむの初恋はパパ?」と、聞いてみたところ、
「うん!パパは白菜!」と、この子の中で意味が分かってる、
確かにそんな風にも聞こえそうな言葉で、
元気よく返された。
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