【明日やろうは馬鹿野郎】
子育て以外において、
ワタシはこの考え方を、キレイサッパリ頭の中から捨てた。
以前まで、特に仕事に関しては、
その時手をつけられる事があれば、後々に仕事が詰まらない様に前倒しで取り組んでいたが、
今は違う。
やる気スイッチのネジが圧倒的にユルい。
その日のうちにすべき事さえすれば、
「よし、明日からの準備!」と意気込む前に、
スーン。と、スイッチが切れる。
一度「オフ」になったやる気スイッチを、もう一度「オン」に戻すのは無理な話し。
そそくさと帰る。
明日頑張れば何とかなる事は、今日は頑張らない事にした。
【明日やろうでいいだろう】
この意識の変化が思ったより良く、「オン」と「オフ」をハッキリさせたおかげで、
無駄な時間がなくなり、逆に仕事もはかどる。
何より、家族との時間が多くなった。
『親』になってから、時間の流れが一気に早くなった。
「無敵ゾーンに入った」と、思い込んで安心しても、結果終わりが来た、
学生時代の夏休み終了直前に感じる、あのスピード感とも訳が違うくらいに早い。
きっとそれは、ワタシはワタシだけの人生を送っていないからだろうと思う。
今、ワタシの中にある時計の秒針は、
ツマとムスメとムスメとワタシの分の、4本が同時に動いている。
だが、それぞれに進むペースは違う。
それでも変わりなく1日は24時間。
この、それぞれ異なったペースの中で、どれだけの時間を家族で共有できるか。
情けなくも、『親』になるまで頭では分かっていても、心では感じれていなかった、
【時間の大切さ】を、今になりようやく実感している。
フラッと遊びに出る事も減ったのも同じで、「付き合いが悪くなった」のではなく、
「この限りある時間をここに費やしたい」と、自分でも驚くほど素直に思える存在が出来たから。
子育てを通して課しているワタシの課題は、
1日24時間の使い方。
「オン」のまま、カチカチに固めていたスイッチのネジをユルめただけで、
家族との時間は増えた。
あとは何を今日やるべきで、何は明日でもいいのか。
もしくは、何はやらなくてもいいのか。
これを突き詰めれば、もっと楽しい時間がたくさん待っているだろう。
ツマもワタシも確実に年をとって行くし、
ムスメたちも確実に成長していく。
今はとにかく、この愛おしく流れる時間が惜しい。