昨年9月末、ムスメを生まれて初めての飛行機に乗せ、ディズニーランドへ連れて行った。
2歳児の旅行なんてすぐに記憶から消えてしまうだろう。
そんな寂しい予想をムスメは見事裏切ってくれて、
嘘、誇張なく、あの旅行以降『毎日』、
「またディズニー行こうね」と笑顔で言ってくれる。
「これだけ嬉しそうに毎日言ってくれるなら、これは毎年の家族恒例行事にしよう!」
ツマとそう決めて、今年も同じ時期にディズニーランド行きの予定を組んだ。
今までの、「またいつか行こうね」とは違い、今回はハッキリと日を伝えた。
「カレンダーが今は”6″でしょ?これが”10″になったらディズニーに行けるよ!」
そう言って10月のカレンダー(くまのぷーさん)のページを見せた。
もちろん、言うまでもなくムスメは大喜び。
「やったー!やったー!」と喜ぶムスメを、
ツマとワタシは〈良かったね〉と目配せをし、椅子に座ったままその様子を眺めていた。
喜びと興奮が止まらいムスメ。
「これ明日持っていくー!」と、ディズニーのハンカチを取り出す始末。
「はいはい、明日はそのハンカチを保育園に持って行こうね。」
そう答えると、また微笑ましく様子を見届ける。
すると急に正座をし背を向け、ペタペタと化粧をするかのように保湿クリームを顔に塗り出した。
浮かれてるな〜。くらいで眺めていると、またハンカチを握りしめ、
「明日ディズニーにこれ持って行こうね!」
多分こう聞こえた。
「つむ、なんて言ったの?」の再確認の問いに、
「明日ディズニーにこれ持って行こうね!」
次はハッキリと聞こえた。
「え!?」
ツマとワタシのこの反応に、
「え!?」
保湿クリームで顔がテカテカになったムスメは同じ反応でこっちを振り向いた。
喜びと興奮で日程を勘違いしていたムスメにもう一度ゆっくり説明し、
理解して冷静になったところで、ツマがひとつ質問をした。
「明日ミッキーに会うために、お顔をペタペタしたの?」
ムスメは静かに頷いた。
「女の子ね。」と答えた後に、
「会えるってだけでキレイになろうとするなんて、つむぎの初恋はミッキーやね。」
ツマはこう続けた。
にこやかに様子を眺めながらハイボールを飲んでいたワタシの手が、一瞬止まった。
ワタシも大人。分かってる。3歳児。もちろん頭では分かってる。
とは言え、家族旅行にこういった感情を持ち込むようなことがある場合は、
「パパの顔」ではなく、「父の顔」で夢の国に足を踏み入れる事になるかもしれない。
ミッキーくん。
10月に会おう。
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