【一生懸命は人の心を動かす】

先日、ムスメは近所の公園にある、ビー玉を上からコロコロと転がすだけの遊具で遊んでいた。

良くある木製の遊具で、ビー玉が斜面をコロコロと転がって下まで降りる。

ただそれだけの遊具。

ワタシの中では、ただそれだけの遊具のはずだった。

「ただコロコロと転がすだけ」

そう思ってしまっていたワタシの心は、

大人になるにつれて少し貧しくなっていたのかもしれない。

ワタシはその遊びに対し、

『こうやってスタートさせたら、ここでゴール出来る』

こんな”当たり前”の”誰でも言える”アドバイスをムスメにしていた。

確実に失敗する場所からスタートさせようとしていたら、

「そこからはダメよ。」

そう声をかけてしまっていた。

そんな、心が貧しくなりかけていたワタシに、ハッと気付かせてくれたのは、

「これでいいの!」

ムスメのこの一言だった。

明らかにビー玉はゴールと違う所へ飛んで行ってしまっている。

と言うよりは、ムスメはゴールへ向かわせる気がない。

それでもムスメは満足そうに笑っている。

そうなると、そもそもワタシが思ってたゴールって、一体何だ?

型にはまらず、一生懸命に遊ぶムスメの姿には見習うものがあった。

何というか『人間味』があった。

確かに、誰かが決めたゴールが全員のゴールだったら何も面白くない。

失敗を失敗と思わずに、それを次の挑戦に繋げればいい。

ムスメの一生懸命に、ワタシは心動かされた。

そして今日家に帰ると、ムスメは虫取り網を買ってもらっていた。

『ミッキーマウス クラブハウス』を観て育ったムスメにとって、

虫取り網は、「ヒツジを捕まえる道具」と思っている。

可能性がゼロじゃない限り、「誰でも言える答え」を言うのはやめた。

確かにそうだ。

何でもやってみなけりゃ、分からない。

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サノパパ
ご覧いただきありがとうございます。 福岡より、ツマとムスメとムスコとワタシの、毎日『予定通りではない』日常を綴っています。子育ての楽しさを共感していただけたら嬉しいです。 長女 : つむぎ 次女 : ひかり 長男 : きよいち 三女 : つきか - パパはタノシイ -