『このまま朝までぐっすり眠れば、元通り元気に。』

昨夜はそう思って少し安心していた。

ところが、つむぎの体調不良はもうひと山あった。

深夜0時過ぎ、

「トイレー。」と、

またも寝ている途中で目を覚ました。

まさかと思い体を触ると、

熱い…。

熱を計ると39.7度。

何かしてあげたい気持ちは溢れる程あっても、

何かしてあげれる知識が何もないワタシに出来る事は、

また、近くの自動販売機に急いでアクエリアスを買いに行く事だけ。

自分が情けなくも感じながら、「ごめんね。ごめんね。」と心の中で何度も謝り、

アクエリアスを2本買って家に戻る。

家に着くなり、つむぎの様子を見てもらってたツマが、

「とりあえずまた座薬で熱を抑えるよにしたけん、すぐ救急病院に連れて行こう。」

そう言いながら病院に行く準備をしていた。

熱中症はその時にすぐ発症しなくても、

遅れて発熱などの症状が出て、最悪、突然死の可能性もあるらしい。

今まで、自分自身が病院にお世話になる事がそうなかった為、

『病院』という単語だけで緊張するのに、『救急』という単語まで付いてきた上に、

『突然死の可能性』という、耳を塞ぎたくなる様な単語まで飛び込んできて、

今からどっちが診察してもらうのか分からないくらい、ワタシは頭がクラクラしていた。

「ごめんね。ごめんね。」と、また声をかけながら、

体が熱くなったつむぎと、寝ていたところを起こされたひかりを抱え病院へ。

心休まらないまま、診察待ちに約1時間。

ようやく呼ばれた頃には、座薬も効き始めたようで体調も落ち着いてきていた。

「希望があれば点滴します」そう言われたが、

「昼間、家では”OS-1″が飲めていたから点滴は大丈夫。」というツマの判断で帰宅。

【OS-1に点滴と同じ成分がある】という事を、

「アクエリ、アクエリ」と、何も知らずに急いで自動販売機に向かっていた、

あの時の無知なワタシに教えてあげたい。

深夜2時過ぎに帰宅。

安心して眠れるように、寝る準備をしてそのまま皆んなで寝室へ。

翌朝、

つむぎはまた、一見いつも通りの元気なつむぎだった。

だが熱は37度。

まだ微熱。

そして昨日の様な事もあるし、安心もできない。

いや待てよ、微熱とは言え、体温計に示されているのは、機械が表示しただけのただの数字。

これをそのまま信用するのか?

ツマもワタシも知っている。

つむぎの体調を知るには、『食欲』が一番信用できる判断材料。

ツマが作ってくれた朝食で様子を伺う。

「モグモグ!!モグモグ!!」

茶碗を持ち、大きく開けた口に箸で掻き込むスタイルは、

正にいつものつむぎ。

キレイに完食し、

「全部食べたー!元気になったー!ケーキ食べれるー!」とはしゃぐつむぎに、

ツマもワタシも、もちろんひかりも、また少し安心出来た。

夜、要望通りケーキにローソクを立て、「元気おめでとうパーティー」をした。


(本人の希望で選んだ「1」のローソク)

ここから4、5回歌ってはローソクの火を消すを繰り返す。

「もうきつくない?」と、これ以上は聞く必要はなさそう。

これでやっと安心出来た。

きつかったのに良く頑張った。

やっぱり元気一杯が一番似合ってるよ。

ありがとう。ありがとう。

ごめんね。

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サノパパ
ご覧いただきありがとうございます。 福岡より、ツマとムスメとムスコとワタシの、毎日『予定通りではない』日常を綴っています。子育ての楽しさを共感していただけたら嬉しいです。 長女 : つむぎ 次女 : ひかり 長男 : きよいち - パパはタノシイ -