ワタシは指先が不器用というわけではないけど、どうもムスメたちの髪を上手に結べない。
後ろでひとつに束ねる基本中の基本な結び方ですらなんかボワッとした感じになる。
ふたつ結びに手を出そうもんなら左右の毛量バランスが明らかに違う。
そんなワタシですが、6月に入り月も新たになったということでひとつ目標を宣言。
『三つ編みを習得します』
これまでも何度か三つ編みをリクエストされたことはあった。
でもその度にごまかしにごまかしを重ねてきた。
ただこれまでごまかし続けれたのはひかりがまだ幼かったから。
今は違う。
ひかりは1度これと決めたら絶対にそうじゃないと納得のいかない性格。
つむぎは割と何でも受け入れてくれる性格だから三つ編みをリクエストされても『ふたつ結びの方が可愛いよ!』とか言ってごまかせたけどひかりはそうはいかない。
今までは幼くて言葉にできなかった感情を言葉にできるようになった今のひかりは強い。
だからひかりが三つ編みをリクエストしている時はワタシは息を殺して出勤前のツマに丸投げしていた。
『今日は三つ編みでふたつ結びして〜♪』
今朝もそんなひかりの声が聞こえてきたからワタシは
『ほら、早くご飯食べてママに三つ編みしてもらいなさい』
そう言い放っていつも通り丸投げ。
だが…
今日はツマが三つ編みをするのを忘れたまま出勤してしまった。
『パパ〜、三つ編みでふたつ結びして〜♪』
ひかりの高い声で確実にワタシが指名されている。
ドキドキした。
正直ビッビッた。
『ひかり…ふたつ結びはどう?』
『いや』
ワタシの弱気なごまかしは無惨にも『いや』のふた文字で敗退。
すぐにスマホを取り出し
グーグルを立ち上げ
『三つ編み やり方』
で検索。
YouTubeの動画が検索できたからそれを見ながら見よう見まねで挑戦。
結果…
ばさばさな上、かなり短い三つ編みの完成。
毛先はどこまで三つ編みにすればいいのかも分からなかった。
更にもちろん左右の毛量は違う。
ひかりが三つ編みを触って確認するたびにヒヤヒヤしていたが、保育園について先生が『髪の可愛く結んでもらってよかったねー!』というファインプレーなひと言で救われた。
『可愛い』という言葉に目が無いひかりは満足気にばさばさな三つ編みで教室へ向かって行った。
ひかり
あのばさばさな三つ編みの後ろ姿を見ながらパパは心に誓ったよ
絶対に三つ編み覚えるね!
それまでは、しばしばさばさでお許しを。
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