思う存分『家族』を楽しんできた。
旅行を楽しんできたというよりも、
思う存分『家族』を楽しんできた。
『なにもないがここにある』
この言葉が待つ旅館までは車で2時間。
ここからはパソコンもスマホもテレビも相手しない、家族だけの時間がスタート!
到着するとすぐに、旅館に設置してある自動販売機で缶ビールを飲むのがワタシの中での毎年恒例。
パソコン、スマホ、テレビに続き運転もここで放棄。
『今年もここに戻ってきた〜』
ゆっくりビールを飲んでいると、押入れの中に見覚えのある座敷童みないなのが見えてビールを吹き出しそうになった。
つむぎは旅館でお茶をいれるのが好きだから、ツマと一緒に早速。
ひかりはゆるりと押入れから出てきて、のんびりとお茶を召し上がっていた。
似合う。(1歳児)
それぞれ楽しむムスメたちと、この旅館は初参加のきよいち。
ご飯の時間までは余裕があったし、まずはみんなで温泉へ。
家族5人。
初めて家族全員一緒に温泉に入った。
初めて見る光景。
今パソコンの前に座りながら、あれをなんと言葉にして残せばいいのかを迷っているほどの幸せな光景だった。
ただただ、ありがとう。
お風呂から上がると、これも来たら必ずいただく『ブルーベリースムージー』を堪能。
1年ぶりの再開に2人とも嬉しそう。
(ひかりはストローに苦戦中)
そこから夜ご飯までの時間は再度ダラダラと。
ワタシはビールからハイボールに変えてのんびり。
きよいちの為に布団を準備すると、ムスメたちは次から次にきよいちの隣へ。
きよいちも嬉しそうにしてくれていたのが嬉しかった。
午後5時半、いよいよ夕食の時間。
『いいものを食べている』
素人目にも分かる、いい味といい食材。
こういった山菜やその土地の味を贅沢と思えるようになった。
子どもにはこちらを用意してもらった。
ワタシは生ビールを、ムスメたちにはカルピスを注文。
ここでワタシがビールに戻したのは、『今夜は飲むばい!』の意気込みの現れ。
それでは、『乾杯!』
と、調子が良かったのは最初だけ。
なぜなら、お腹いっぱいになったムスメたちが残したご飯がもったいなくてそれを食べて回っていたら、浴衣の帯を緩めても緩めてもどうしようもないくらい満腹になった。
幸せな苦しみ。
結局生ビール1杯で終了。
部屋に戻ると、用意していただいたケーキで一足早くつむぎの誕生日のお祝いを。
誕生日は24日。
今度は5歳。
2歳の頃からここで祝っている。
ちょっと早めのおめでとう。
ケーキを食べ始める前に、こっそり買っていたプレゼントを。
ムスメたちには『誕生日だから』・『クリスマスだから』と、その日に何かプレゼントをもらえるという概念はない。
それが良いか悪いかは別として、ワタシたちはそうしてこなかった。
これに関しては何も難しい考えはなく、ただ単に『家族皆んなで楽しいをたくさん作ろう』という思い。
『この日だから誰かが特別』ではなく、『誰かの楽しいは皆んなの楽しい』という方針。
大きな物はあげられないかもしれないけど、小さな幸せを積み重ねてあげたい。
という事で、つむぎの誕生日のお祝いにはひかりにもプレゼント。
(きよいちはもうちょっと待ってね)
2人へのプレゼントは、前々から欲しがっていたこれ。
つむぎには『紅の豚』の飛行艇(渋い!)と、ひかりには『魔女の宅急便』のカチューシャ(乙女!)。
この笑顔が、我々親へのプレゼント。
大切にしてね。
この後皆んなで見に行った大分の星空が、変わらずにキレイで感動した。
本来ならここらで地酒の日本酒をチビチビやりながらニヤける予定が、驚異の満腹で何も胃に入れれず。
つむぎの『自動販売機のボタンを押したい』という願いを叶えるために、チューハイを買って来ては隙間のない胃袋に為に流し込んだ。
『今夜は飲むばい!』の意気込みも虚しく、結局そのまま就寝。
その晩は満腹過ぎて、断っても断っても女将さんがご飯を持って来る夢を見た。
ツマとつむぎとワタシが先に起き、それぞれの朝を迎えた。
飛行艇で遊ぶつむぎと
寝るひかりと
寝るきよいち。
7時半になり朝食の時間。
朝から贅沢。
子どもにはこちらを。
寝起きで少し落ち着いた胃をまた満腹にして、チェックアウト前につむぎと露天風呂へ。
湯につかりながら、まだ赤々としていた紅葉の葉を眺めて
『これならひかりも連れてこれば良かったね』
ワタシのこの言葉に対して静かに首を横に振るつむぎの姿が、今回の旅でやけにワタシの心を掴んだ。
パパとムスメ。
あと何回こういった場面があるんだろうな。
必ず終わりがあるからこそ切ない。
だからこそ、今のこう言ったやり取りが嬉しい。
湯から上がる時、湯船に浮かんでいる中で1番キレイな紅葉をひかりに持って帰った。
お風呂上がりのチェックアウト前はコーヒーと牛乳を。
飲み終わってチェックアウトの時間。
『まだ帰りたくない!』
そう言って涙を浮かべるつむぎを誰も否定できなかったけど、それほど楽しんでもらえたことが嬉しかった。
そして帰り際
『また来てもいいですか?』
つむぎのこの問いに
『また来てください』
と、女将さん。
このやり取りにつむぎも笑顔を取り戻し旅館に別れを告げ、この後はこれも毎年行っているすすき草原へ。
きよいちは車でぐっすり眠っていたし、すすきの時期には少し遅かったけど、今年はひとり増えたこの家族でこの場に来れて良かった。
こうして、今回の旅行は終了。
『なにもないがある』場所への旅は、『なにもないがある』からこそ見える幸せの本質が見えたようにも思える。
その思いを噛み締めながら、子どもたちの寝息をBGMに家へと戻った。
今年も幸せだった。
ありがとう。
ありがとう。
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