11月中旬というのに、家の中に日が差し込むとポカポカと暖かいくらい。
そんなポカポカ陽気に誘われて、きよいちはいつもに増して良く眠っていた。
そんな中、午前中はツマに用事があり、きよいちとワタシは留守番。
きよいちと2人きりになることは今までもあったが、今までは授乳でしっかりとお腹を満たされた状態の満腹きよいち。
それが今日は、ぐっすりと眠っていて起きた瞬間に泣いてしまうだろう空腹きよいち。
空腹きよいちと2人きりは初めてのこと。
満腹きよいちとなら問題はないが、空腹きよいちと一緒はちょっとドキドキ。
空腹きよいちが泣いて起きたら、なんとか満腹きよいちにしてあげなくては。
『赤ちゃんとパパが2人きりの時はミルクを飲ませてあげればいい』
我が家でこの考えが通用したのは、つむぎの時だけ。
ひかりはミルクを嫌がって全く飲まなかった。
きよいちも産後すぐの入院中からミルクを嫌がって飲まなかったらしい。
だからまだ1度もきよいちにミルクをあげたことがない。
一応、家を出る前のツマが哺乳瓶と粉ミルクを準備して行ってくれた。
さあ、もうやるしかない。
ツマが出て行ってからしばらくして、きよいちは目覚めた。
『えーん。(おむつ替えて〜)』
寝起きはまだそんな感じの泣き方。
しっかりと眠ってたっぷりと濡れたおむつを替えると、きよいちはニコニコとご機嫌。
それからまたしばらくは泣くこともなく、布団の上で静かに寝転んでいた。
その間にワタシはパソコンで作業を。
〈あと少しでツマも帰ってくるし、このままいけそうだな〉
そう少し気を抜いた矢先…
『オギャー!(腹減ったー!)』
出た!
空腹きよいちだ!
ミルク!ヘルプミー!
ミルクを作るのも飲ませるのもいつぶりだろうか。
きよいちを抱っこしたまま急いでお湯を沸かして、その間にミルクの作り方を熟読。
「粉ミルクをお湯で溶かして…体温くらいにさます…体温くらいってどんくらいだ…」
ブツブツ言いながら哺乳瓶にお湯を注いでいるところでツマが帰宅。
ほっ。
すぐにきよいちをツマに託してもよかったが、今後のことも考えてミルクに挑戦。
ミルクを飲むようになれば、今日みたいな時も、外出先でも、実家で少し見てもらう時なども『これから』の状況がずいぶんと変わってくる。
『さあさあ、これからまた何かあったら助けてくれよ、ミルクちゃん』
いろいろな願いを込めて…
久しぶりにきよいちの口元へ…
ミルク・イン!
ツマとワタシが思い描いた『これから』は、驚くほどあっけなく終了。
そしてミルクは我々を助けることなく、さっそうと姿を消した。
結局、ツマにお腹いっぱいにしてもらって、満腹きよいちは再び夢の中へ。
つむぎはミルクもゴクゴク飲んでたんだけどな。
やっぱり嫌だったか…。
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