行きも帰りも真っ白な景色を眺めながら無事に今年のクリスマス旅行から帰宅。
これまで何回もお世話になっている旅館で
いつが1番楽しかったなんて決められないけれど
確実に今回は過去1番ハラハラドキドキワクワクした忘れられない旅になった。
出発当日はつむぎの2学期終業式。
本来は終業式後の昼前に出発を予定していたが外を見ると朝から大雪。
高速道路の状況を調べてみると雪で通行止め。
この時点で下道でゆっくり向かうのが確定したけど雪の影響でどれくらい時間がかかるかが分からない。
旅館に着くのが夕方になって暗くなるとかなり雪道の運転にリスクが出てくるから小学校に事情を説明してつむぎを早退させてもらい午前中から出発することに。
つむぎも『なんで早く帰ってきたと?』と困り顔だったから出発前にネタバラシ。
すると…
『えーーーーっ!!やったーーーーーっ!!』
子どもたちの歓喜の声が出発の合図となり車を発進!
今回はスタッドレスタイヤを装着していたおかげで軽い雪道は難なく運転できたが山道に入ってしばらくすると軽く滑り始めた。
このタイミングでタイヤにチェーンを装着。
家の駐車場での事前練習の成果もあってなんとか装着完了。
そのまま雪の山道もスタッドレスタイヤとチェーンの最強コンビですんなり走行。
チェーンを装着て山道も滑らなくなったから安心して盛り上がる車内。
でもワタシはまだ全く気が抜けず。
なぜならワタシが1番の難関だと思っていたのは旅館の前にある細い急な上り坂。
『パパ!これで旅館まで行けるね!』
こう言って安心しきるつむぎに対し
『いや、ある意味ここからが本番よ…』
ワタシはこう言ってハンドルをギュッと握り締め直す。
そして問題の旅館の前にある細い急な上り坂に到着。
〈家族の命を乗せている…慎重に…慎重に…〉
焦らずゆっくりその坂道を登ろうとしたところ…
ズルズルズルッ……!!!
なんと登れずに車が滑り落ちていく…
驚いてブレーキをかけてなんとか停車できることを確認したが、さっきの安心の盛り上がりから一転して車内パニック状態。
〈さてどうしましょ…〉
停車した状態で悩んでいるところにたまたま旅館の旦那さんが近くを歩いていて救いの声を。
『そんなゆっくりだと登れませんよ!1回下がって一気に登りましょ!』
ワタシが慎重に登りすぎたのが原因だったようだ。
旦那さんに誘導してもらい少し下がったところから一気に発進!
結構細い道だけど多少車をこすってもこのまま滑り落ちるよりはマシだ!とヤケクソでアクセルを踏んだ!
たった数メートルの上り坂がずいぶん長く感じた。
無心でハンドルを切ってなんとか無傷で旅館に到着。
これまで4時間以上の運転の最後の最後でこの試練。
到着と同時に安堵からワタシの体力も気力も一気に抜けていった感覚。
良かった〜…
ここからは家族のんびりの時間。
旅館に着くと毎回恒例でワタシは缶ビールで子どもたちはブルーベリースムージーを。
2つ頼んだうちの1つをつむぎときよいちが必死に分け合って飲んでいる横で
ひかりはすかさず残りの1つを確保。
その後皆んなで温泉に入り、部屋に戻ると子どもたちは窓から雪を触って大はしゃぎ。
きよいちが卒乳し、夕飯の時はようやくツマと乾杯できた。
今回も気持ちいい温泉に美味しご飯で胸いっぱい腹一杯。
子どもたち用。
大人用。
子どもたちにはサンタから旅館の部屋の前にちょっとしたプレゼントも届いた。
ここからは宴会開始!
『今日は我が家の忘年会でもあるし好きなだけ飲んでもいいよ!』
ツマにこう言ってもらったから『よし飲むぞ〜!』と意気込んだけれど
そもそも酒を飲むが好きなだけでたいして量は飲めないからいつも通りのペースでしかいられなかった自分を悔やむ。
そんな思いでチビチビと日本酒を飲んでいるところでショータイムの時間。
去年まではつむぎのワンマンショーだったこのステージ。
今年はひかりときよいちが歌って踊って見せてくれた。
きよいちが歌う『きらきら星』に合わせて腰をクネクネとさせて踊るひかりのダンスが思った以上にキレッキレでツマと一緒に笑いが止まらなかった。
『きらきら星』側もまさかこの歌にこんなキレッキレのダンスを合わせてこられるとは思ってもいなかったと思うくらいキレッキレ。
ひかりの新たな才能を見たような気がしたひと晩。
そのままそれぞれ夢の中へ行ったはずなんだけど…
寝る前に部屋にあった緑茶をゴクゴク飲んでいたひかりときよいちが緑茶のカフェインにより覚醒。
夜中の2時ごろから4時を過ぎても大はしゃぎ。
ワタシは翌朝から運転を控えているからツマには車の中で寝てもらうことにしてひかりときよいちの相手を任せ、ワタシは運転に向けて寝ることに集中。
『きよちゃんのおっぱいいよ〜♪』
真夜中に浮かれながらツマに自分のおっぱいを飲ませようとしていたきよいちのこの言葉を聞こえないフリをしてワタシは再度夢の中へ。
ひかりは『起きるのが遅い!』と怒っていたけどこれも聞かぬフリ。
(ツマよありがとう)
翌朝、案の定グーグーと寝続けるひかりときよいちをそのままにツマとつむぎと3人で先に朝食を。
しんしんと降り続ける雪を眺めながらの朝食はまた特別。
遅れて起きてきた2人にも朝食を食べさせ、再度温泉に入ってチェックアウトの時間までのんびりと。
つむぎの2歳の誕生日からお世話になっている旅館。
前まではステージに上がって歌って踊っていたつむぎは少し落ち着いて見る側に。
それを見ていたひかりときよいちが今年からは歌って踊る側に。
温泉が怖くてすみっこの浅い場所に座って動かなかったひかりは今年は1人で深い場所でものびのびと。
前まではツマかワタシに抱っこされていないと温泉に入れなかったきよいちも1人で歩き回るように。
毎年ずっと同じ場所に通い続けるとこうした子どもたちの成長が良く分かる。
こうやって窓ガラスに息を吐いて無邪気に絵を描く姿もあっという間に見れなくなるんだろうな。
我が家の思い出と子どもたちの成長にこの『ゆのもと荘』は欠かせない存在。
『いつものお部屋です』
毎回こう言って部屋へ案内していただけることに心底喜んでいます。
今回も忘れられない素敵な思い出をありがとうございました。
カンペを見ながら一生懸命に電話注文する子どもたちにもいつも優しく接してくださり本当に感謝しています。
帰りも高速道路は通行止めだったから下道で雪道をのんびり4時間以上かけて帰宅。
父親として家族を無事に連れて帰るのが任務だったからこれでひと安心。
動画や写真を見て振り返りながら
思い出をツマミに今夜もお酒をいただきます。
メリークリスマス。
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