「明日はいっぱい遊ぶ人?」
「はーい!」
毎週土曜日が習い事で遊ぶ時間がない為、土曜日の夜は決まってこの会話でムスメたちは眠りにつく。
言ったからには有言実行。
「約束は守りなさい」と、日頃から言っている言葉が、こういった時に自分に返ってくる。
いつもの通り、休日こそ早起きのつむぎとひかりは朝の定位置で、テレビを見ながら何やらひそひそ。

今まで「この公園で十分」と思っていた場所が、次々と物足りなくなっているのが分かる。
これも成長の喜びと捉えるべきなのだが、「満足させる」というプレッシャーもなかなか。
『ちょっと遠出でドライブ感覚も楽しみながら、到着先ではしっかり遊べる』
これを今日のコンセプトにして検索検索…。
ツマがこの条件に合う場所を見つけてくれた。
福岡久留米市にある【久留米鳥類センター】
ワタシたちは福岡市在住の為、車で約1時間。
ちょうどいい。
そうと決まれば早速出発。
道中、ひかりはチャイルドシートで眠ったから、「つむぎも寝てていいよ」と言うが、「寝ない!」と意地になって頑張って起きていた。
こうやって、一緒にどこかへ出かけるのを楽しみにしてくれているが伝わる度に、思い切り抱きしめたくなる。
目的地手前でまずは腹ごしらえ。
これはワタシの幼少期の記憶がそう思わせるのか、途中で車から降りてご飯を食べるより、目的地までの車内でご飯を食べながら向かう方が、いつもと違う感じが増してワクワクしていた。
そういう訳で、今日のお昼は車内で。
まだまだ戻ってきた真夏日。
ツマとノンアルコールビールで乾杯。

ムスメたちを見ながら、「子供側の立場だったワタシが、今は親側の立場で、あの頃のワタシのワクワクを共有している。」そう思うだけで胸が弾んだ。
いよいよ目的地到着の頃、つむぎはお気に入りのサングラスを装着。
サングラスをかけると、気取りたくなる気持ちは分からなくもない。

入場料も安いし、何より動物たちも近い。更には同じ敷地内に遊園地も併設。
サングラスのつむぎは、未だ気取って自分の世界。



このあたりでサングラスを取られ通常モードへ。
鳥類センターなのでいろんな鳥たちを見回り歩いたが、とにかく暑い。
車内にひかり帽子を忘れてしまった事に気づき、ここはタオルで応急処置。

喜ばせようと、頭の中はディズニー一色のつむぎを連れて近寄ってみた。

すまん。
気を取り直して近くにあった観覧車へ。
もし、もしも、もしもの話しで、将来彼氏とデートをした時に、「観覧車デート初めて」などと言わせないように、証拠写真の数々を収め、「またパパと乗ろうね」と約束を交わす。


パパとまた来れば、それでいい。
観覧車から降り、休憩所で感想を尋ねると、

外が暑くて、ツマとひかりはなるべく休憩所で休んでてもらったから、ひかりは退屈してないかなと思っていたけど、何だか楽しそうで安心した。

ここは主要の乗り物が1人200円(2歳以上)。
それを1000円チケットを買うと、1200円分遊べるお得なチケットがある。
「そこまではいいや」と思っていた自分の時間を巻き戻したいくらい楽しめるものが多く、完全に1000円チケットで買う方がお得だった。
次来た時の楽しみ方が、初回で何となく分かった。
次はもっと楽しませるから、覚悟しとけよ。





















