緊張している。
ものすごい緊張感の中、この日記を更新中。
今月から毎週水曜日は産婦人科へ検診に。
「順調に成長してますねって言われるくらいやろうね」
そんな会話をしながら車を走らせた。
つむぎもひかりも揃って予定日から8日遅れで出産。
今回もまだお腹の張りも特にないらしいので、予定日の24日かそれ以降を予想していた。
病院に着き、まずはエコー検診。
現在3,338g。
順調に大きくなっている。
そこまではニコニコといつも通りだったが、その後の内診で一気に空気が変わった。
「さのさん、今どこから通院されてます？」
「博多の方です」
「博多か〜。どのくらいかかります？」
「車で30分くらいです」
内診から戻って来た先生が真剣な顔で訪ねてきた。
ツマはまだ別室。
診察室に1人のワタシは、まだ事情がよく分からずに先生の言葉を待った。
「現在、子宮口が3センチ開いてます。出産は週末をまたがないと思います」
「えっ！？」
このひと言で、ワタシの全身に一気に緊張が走った。
そして、ワタシの腕に巻かれた心拍数を測ってくれる腕時計は、ビービーと震え続けた。
（設定した心拍数を超えると、ビービーと振動で教えてくれるもの）
「さのさん、もし奥さんに痛みが少しでも感じられたらすぐに連絡してください」
「は、はい」（ビービー）
「3人目は痛みを感じてからが早いです。上の子たちの感覚で待たないようにしてください。くれぐれも痛みを感じたらすぐに連れて来てください」
「は、はい」（ビービー）
確かに予定日が近づいたから心の準備はずっとしていたけれど、ここまで先生に念を押されるとすごく緊張する。
出産が間近な事を伝えられ、家に帰り着くとツマとワタシが真っ先にした事はDVD鑑賞。
『マレフィセント2』
もっと他にする事があったかもしれないが、準新作でこっちは280円も払っている。
100円の旧作とは違う。
280円。
280円を観ずに返す訳にはいかない。
実際、次はいつ一緒に観れるかも分からないし、そこはゆっくり夫婦の時間。
DVDを観終わり、トイレに向かったツマが戻って来てひと言
『おしるしがきた』
…
………
……………
おぉぉぉぉぉぉぉぉっ！！！！
陣痛はいつだ！？
今夜か！？
明日か！？
いずれにしても、いよいよだ！！
（ビービー、ビービー）
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