今朝、いつも通り自転車でつむぎを保育園へ送りに行くと、
同じクラスの子たちは既に園庭で外遊び中。
「外遊びか〜。」と思いながら教室へ連れて行き準備をさせる。
まだ、友だちと会話出来る程言葉も上手に出ないし、
何より、外では殻に閉じこもりがちな性格。
「皆んなで一緒にやりますよー!」
と言われれば、紛れて一生懸命参加するタイプだけど、
「好きに遊んでいいよー!」
と言われれば、何をしていいか分からなくなる。
『外遊び』は正にこれだ。
ワタシがいつも目で追う限りは、
自分の居場所が分からず、1人園庭を練り歩いている。
その姿を見届けて帰る度、とても切ない気持ちになる。
だが、今日はいつもと様子が違った。
準備を済ませ外へ連れて行くと、
男の子が2人「つむちゃん。つむちゃん。」と声をかけてくれた。
「ありがとう…。」
そう心がホッとしたのも束の間、
1人の男の子が両手でつむぎのほっぺたに手を添えた。
ドラマで観るようなイケメンの仕草。
近づく男の子の顔。
今にもつむぎの唇が奪われそうな雰囲気。
〈おいおい!! どうする!? 止めるか!? いや相手は3歳、止めたら大人気ないか!? どうする!? 〉
乱れるワタシの思考回路。
そして無表情で仁王立のムスメ。
結局、顔を近づけて「おはよう!」と言ってくれただけだった。
まだ頭と心が正常になりきれてないワタシは、
「あ、ありがとう…。」
と、さっきよりも弱気なお礼を言い、
つむぎに「また夜にね。」と手を振った。
つむぎはワタシとのバイバイを早々に済ませ、
その男の子2人に片手ずつ手をつないでもらって、園庭へ去って行った。
「ムスメに友だちがいて良かった。」という安堵感と共に、
いつもとは違った切なさを感じながら、帰り道自転車をこいだ。
「ひかりだ。家に帰ればひかりがいる。この切なさはひかりに埋めてもらおう。」
少し急ぎ目で家に帰り、ひかりと遊ぼうとすると、
何かを察したのか、
布団のシーツにくるまり、ひかりは我が身を守っていた。
そ、そうか。
ムスメたちの父親でいる以上、こんな切なさはこれからたくさんあるだろう。
この先、ワタシは耐えられるのだろうか。
成長しよう。
父として、男として。
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