昨夜は仕事から深夜の帰宅になり、当然皆んなは既に夢の中。
ツマが作ってくれていたカレーを誰も起こさないよに静かに温め、これまた静かに冷凍庫から氷を数個取り出してコップの中へ。
パソコンの前で、1人静かな晩御飯。
ハイボールをグイっと飲み、「ふ〜」と大きく深呼吸をした。
「あー、皆んなが寝静まった時間に仕事から戻って、1人でご飯を食べるこの感じ。なんかすごいパパ感。」
遅くまで働いてきた自分と、空腹に流し込んだアルコールに酔っていた。
「明日ワタシが起きる頃は、つむぎは保育園に行っているだろうからまたすれ違いか」
そんな事を思いながら静かに寝室へ入り眠りについた。
ワタシはいつもより少し遅めの起床。
先に起きていたツマとひかりがいるリビングに顔を出すと、普通につむぎも座ってた。
テレビに美味しそうな食べ物が映る度に、朝から大はしゃぎ。
朝ぐっすり眠っていて、まだ病み上がりの疲れが残ってそうだったから、念の為今日まで休ませたようだ。
ワタシとしては有難い判断。
つむぎの場合、体温計の数字よりも食欲があるかないかの方が体調を判断しやすいので、美味しそうなものを見てはしゃぐ様子がなんとも安心する。
ちょうどひかりが朝食の時間だったので、ワタシも一緒に食べる事に。
「いただきます」
このひと言に、先に食べ終わってテレビを見ていたつむぎが動き出した。
まずはワタシのひざの上によじ登り、「これ食べたーい」と言いながら2度目の朝食開始。
〈ひかり、パパがつむぎの気をそらせとく間に早く食べろ〉
ワタシはひかりにアイコンタクトを送る。
その間もつむぎの「これ食べたーい」は止まらない。
ひかりがちゃんと食べれているのを横目で確認しながら、ワタシは自分の朝食を犠牲にひかりの食べる時間を稼ぐ。
〈ひかり、ゆっくりでいいから、着実に一口一口食べるんだ。少しでも多く、お腹に入れるんだ〉
心の中でこう願った矢先、つむぎの視線がギロリとひかりの方へ向いた。
「つむぎ、ほらパパのあるよ!これ食べていいよ!」
ワタシは必死に食い止めようと試みたが、ひかりの食べる離乳食に興味を持ってしまったつむぎは聞く耳を持たず、ワタシの膝から降りるとゆっくりと動き始めた。
〈やめてくれ、それはひかりのご飯だ。やめろ、やめろーーーー!!〉
この心の叫びは届くことなく、目を背けたくなるような現実だけがそこにはあった。
すまん、ひかり。
ワタシの力不足だ。
つむぎは再びテレビの前で「これ食べたーい」と言っている。
その姿を見て、もう笑いすら出ず、ただただ感心した。
大したもんだ。
食後は爪切りタイム。
まずはひかりから。
まだまだ小さくて柔らかい赤ちゃんの爪。
次はつむぎ。
もうすっかり爪も硬くなって、ここでもすごく成長も感じた。
朝、少しでもこうしたスキンシップの時間がとれて良かった。
今日も遅くなりそうだから、心のエネルギー補給が出来た。
よーし。
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